11球団で仕事始め 初の女性スカウト、オリックス・乾絵美氏も抱負

[ 2020年1月7日 05:30 ]

元日付で球界初の女性スカウトとして、アマチュアスカウトに就任したオリックス・乾スカウト
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 プロ野球は6日、リーグ連覇と8年ぶりの日本一奪回を目指す巨人、リーグ3連覇を目指す西武など、ソフトバンクを除く11球団が20年の仕事始めを迎えた。日本野球機構(NPB)も新年の業務をスタートさせた。

 ≪オリックス 乾絵美氏抱負≫大阪シティドームとの合同年賀式が京セラドームで行われ、1日付でアマチュアスカウトに就任した北京五輪女子ソフトボール金メダリストの乾絵美氏(36)が出席した。10年3月に球団と契約を結び、ジュニアチームでコーチなどを歴任。女性スカウトは球界初で「やれることをしっかりやりたい」と抱負を語った。

 ≪巨人「日本一を奪還」≫東京・大手町の球団事務所で、山口寿一オーナーが「今年は日本一を奪還し、プロ野球を盛り上げるため、チーム、フロントが一体となる年だと胸に刻んで励んでいただきたい」とあいさつ。7年ぶりにFA補強こそなかったが、ナショナルズからパーラと韓国・SKで17勝を挙げたサンチェスを獲得し戦力を整えて臨む。

 ≪DeNA V条件整った≫横浜市内の球団事務所で仕事始めを迎えた。岡村信悟球団社長が、約270人の職員を前に「(2軍施設の)DOCKという素晴らしい環境ができ、スタジアムも増築が完成して3万5000人収容の球場になった。あと欠けているピースは優勝。条件は整った。一体となって優勝目指していきましょう」と宣言した。

 ≪阪神 吉兆数字×3≫揚塩健治球団社長が年賀式で、3つの吉兆データから優勝宣言した。前回の東京五輪の1964年にリーグ優勝し、球団創設85周年と日本一の1985年を重ねて「良い数字ですね」と笑み。03年に星野監督、05年に岡田監督が就任2年目でリーグを制しており、2年目の矢野阪神に「機は熟しました」と期待を寄せた。

 ≪中日 皮肉な船出に≫名古屋市内のホテルで行われた年賀式を与田監督が体調不良のため欠席した。矢野博也球団社長が9年ぶりのリーグ制覇へ「一番こたえるのがケガと病気。予防とケアをしっかりやっていけたら」とハッパを掛けたが、皮肉な船出に。白井文吾オーナーはドラフト1位・石川昂(東邦)に「楽しみです」と期待を寄せた。

 ≪ヤクルト「責任と覚悟」≫GMに就任した小川淳司前監督が、東京都内の球団事務所であいさつし「とにかく責任と覚悟を持ってサポートする」と抱負を述べた。衣笠剛球団社長はドラフト1位で奥川を獲得したことに触れ「(ルーキーとして)荒木大輔さん以来の注目を集めている。1、2軍関係なく彼の育成を進めてほしい」と期待した。

 ≪西武 70年目の獅子≫所沢市内の球団事務所で居郷肇球団社長があいさつし「リーグ3連覇、日本一を達成できるようにしたい」と意気込んだ。昨季は、実数発表となった05年以降最多の観客動員182万1519人。今年は西鉄時代にチーム名を「ライオンズ」としてから70年目で「2020年もご期待いただきたい」と自信を口にした。

 ≪楽天「最高の年に」≫立花陽三球団社長は、仙台市の球団事務所で「今年は東京五輪があり、特別な年」とあいさつした。昨季は2年ぶりにCS進出を果たしたが、ファーストSで敗退。三木新監督のもとで7年ぶりのリーグ優勝と日本一を目指す。「チームは日本一を達成して、最高の年にしていきましょう」と力強く宣言した。

 ≪ロッテ 突き抜ける!!≫河合克美オーナー代行兼社長はZOZOマリンで新年のあいさつを行った。FAでソフトバンクから福田秀、楽天から美馬の獲得に成功。今季のチームスローガン「突ッパ!」とかけて「パ・リーグを1位で突き抜ける!CSを突き抜け日本一を獲る!限界を突破する!」と、全員で手をパーにするポーズも決めた。

 ≪NPB 五輪乗り切る≫斉藤惇コミッショナーが全職員を前に「今年は五輪イヤーとあり、直接・間接問わず関わってくる。知恵を絞って頑張っていきましよう」と訓示した。プロ野球の19年度総入場者数は約2650万人。Jリーグの約700万人、ラグビーの約200万人に大差はつけているが競技人口は年々減っており、斬新な発想を期待した。

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2020年1月7日のニュース