ロッテ アジャ井上“本家”と初対面で始球式オファー 「半分脅されて」本塁打王も約束

[ 2019年12月29日 05:30 ]

ニックネームの由来となった女子プロレスラー・アジャコングと初対面したロッテ・井上
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 ロッテが来年3月29日の日本ハム戦(ZOZOマリン)で、女子プロレスラーのアジャ・コング(49)を招待することが28日、分かった。「アジャ」の愛称で親しまれる井上晴哉内野手(30)がテレビ番組で共演した際に「始球式の登板」を依頼し、快諾された。今季24本塁打をマークした主砲は、球団で86年の落合博満以来34年ぶりとなる「本塁打王」を目指すことも誓った。

 「アジャ」VS「アジャ」が実現するかもしれない。その風貌から「アジャ」と呼ばれる井上は、28日に放送されたTBS「ジョブチューン」の収録に参加した際、サプライズゲストだった“本家”と初対面。ヒールレスラーとして今も一線級で活躍するオーラに押され、来季の「本塁打王」を約束し、その勢いで始球式も依頼してしまった。

 「アジャ・コングさんには来年、ホームラン王を約束させていただきました。まあ、半分は脅された感じでしたけど…」

 プロ入り前の日本生命時代からニックネームは「アジャ」だった。今季のニックネーム入りユニホームでは「AJA」と背中に入れた。「勝手にお名前をお借りしていましたが、お会いして認めてもらってスッキリしました」と振り返る。

 本塁打王獲得となれば、球団では34年ぶりの快挙となる。アジャ・コングからは「名乗るからには無敵じゃなきゃダメ。キャンプでしっかり走り込んで、1年間ケガなく戦える体づくりをすること。約束通りホームラン王獲れよ」と激アツの言葉をもらった。「始球式でアジャ魂注入してやる」とも伝えられ、井上自ら打席に立つ可能性もありそうだ。

 11月下旬には断食を行った。体重は5キロ減の115キロ。2年連続で24本塁打を放った体の切れは増した。「断食をすると五感がさえ、ボールが止まって見えるらしい」と40発超えも狙っている。

 ≪14年開幕前に60発超え指令≫アジャ・コングは、「アジャつながり」で井上がルーキーだった14年にもエールを送っている。球団では64年ぶりの開幕新人4番を務めた際に「またアタシに似てる選手がいるんだってな。(同じアジャ似の)バレンティン選手の記録60本塁打を超えてほしい。“アジャ”と呼ばれたらご利益があるみたいでいいだろ」と期待。さらには球場にも駆けつけるとし「活躍した場合はご褒美だ。チューしてやるよ。井上選手から“ぜひ”と言われれば結婚だって考えないことはない」と熱烈に激励した。

 ◆アジャ・コング 本名・宍戸江利花(ししど・えりか)。1970年(昭45)9月25日生まれ、東京都立川市出身の49歳。86年に全日本女子プロレスに入門し、同年9月16日にデビュー。極悪同盟、獄門党、ジャングル・ジャックなどでヒールとして大活躍し、92年11月にWWWA世界シングル王座を獲得した。得意技は裏拳、垂直落下式ブレーンバスターなど。現在はOZアカデミーに所属し、女優、タレントとしても活躍中。1メートル65、103キロ。

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