ヤクルトJr14年ぶり日本一!度会監督感激「日々成長してくれた」

[ 2019年12月29日 15:42 ]

NPB12球団ジュニアトーナメント2019 決勝   ヤクルトJr4―0楽天Jr ( 2019年12月29日    札幌D )

<楽・ヤ>優勝を決め、マウンドで喜び合うヤクルトの選手たち(撮影・高橋茂夫)
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 ヤクルトJrが2005年の第1回大会以来、14年ぶりの12球団ジュニアチーム日本一に輝いた。本島敬大主将(6年)が3回、今大会2本目の本塁打となる左越えの先制2ラン。3―0の6回には、楽天Jrがこの回から登板させた最速127キロの大友陸(6年)から下位打線で1点をもぎ取った。投げては、準決勝まで大量点差で勝ち進んだ前回大会王者を鈴木瑚南(6年)、加藤優空(6年)、本島の継投で7安打零封した。

 子供たちの小さな手で5度胴上げされた球団OBの度会博文監督(47)は「失敗や負けを繰り返して日々成長してくれたチーム。札幌に来てからも1試合1試合成長した」と感動の面持ち。大会に向けて重ねてきた他球団ジュニアチームとの練習試合は負け越しで、DeNAJrには4連敗の後にようやく2勝できたという。そのDeNAとぶつかった準決勝はタイブレーク方式の延長戦で8回2点、9回3点を先に奪われながら追いつき、大会ルールの抽選で勝ち抜け。運も味方につけて頂点に駆け上がった。

 「練習試合の時は声が出ていなかったけど、この大会はみんなが一つになった。僕は誰よりも大きな声を出そうと思っていた」と本島。その声はかすれ気味だった。普段は栃木県佐野市の城北クラブでプレー。ヤクルトJrで受けた元プロ選手たちの指導は「バットのヘッドの出し方やタイミングの取り方とか、それまで聞いたことがなくて勉強になった」という。学んだことを自宅での素振りで確認し、大舞台での活躍につなげた。

 度会監督は次男・隆輝(現横浜高2年)がヤクルトJrに所属した14年大会(ヤフオクドーム)の予選リーグ敗退を応援席で見届け、監督となった前回大会も準決勝で涙をのんでいた。「球団創立50周年に優勝で花を添えられた」とナインに感謝していた。

 ≪「硬式球に近い」新ボールで大会新記録26号≫本島の決勝での本塁打は大会26号。大会本塁打数の新記録となった。小学生が使う軟式球が今年から「J号球」に変わり、NBBジュニアトーナメントでは初採用。本島は「打球が飛ぶし、あまり跳ねない。ピッチャーでも指に掛かってスピードが出やすい。硬式球に近いと思う」と感想を語った。来年進む中学校からは硬式野球を始める予定で、ボールの変化を「いい経験になった」と捉えていた。

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