広島ドラ2・宇草「赤松魂」継承誓い 背番38「足が僕の生命線」

[ 2019年12月9日 05:30 ]

サイン色紙を手にクリスマスツリー前での記念撮影に応じる宇草
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 広島ドラフト2位の宇草孔基外野手(22=法大)が8日、9日の新入団発表に備えて広島入りし、「赤松魂」の継承を誓った。背番号38の前任者、赤松真人2軍外野守備走塁コーチ(37)と同じく俊足自慢で、貪欲さを受け継ぐ覚悟を示した。

 「38」の意味を、宇草なりに解釈した。「赤松さんがつけられていた番号。僕も泥のようにして食らいついていきたいです」。今季まで現役選手として赤松2軍外野守備走塁コーチが背負った38番を受け継いだ。足のスペシャリストとして築き上げられた背番号像をそのまま継承できるほどに、後継者も足には絶対の自信を持っている。

 「積極的な打撃と走塁が持ち味。足が僕の生命線だと思います」

 新背番号は、鈴木清明球団本部長が「宇草に赤松のイメージもあった」として決まった。今春のリーグ戦では13試合で6盗塁。常総学院3年春の選抜では米子北との初戦で大会タイ記録となる1試合5盗塁をマークした。担当の尾形佳紀スカウトも「足の速さは野間ぐらい」とチーム随一の俊足を引き合いに出すほどに、走力は立派な武器である。

 こだわりを持つ走塁は、「全力疾走」をモットーとする。「気持ちのブレをなくすためです。これは自分との戦い。試合が劣勢でもやり通せれば自分に負けないので」。広瀬外野守備走塁コーチは法大の先輩で、ドラフト指名後には電話であいさつを済ませた。「ビシバシと鍛えてもらいたいです」と、走塁にはまだ十分に伸びしろがあるだろう。

 「いずれは盗塁王を…という気持ちもありますが、まだそこを語れるような立場ではない。まずは1つ盗塁を決めたいです」
 きょう9日に新入団発表を控え、広島駅に到着する直前には新幹線の車窓からマツダスタジアムを眺めた。「凄いな…と思いました」。小学6年だった2009年に同球場が完成し、少年野球大会の入場行進としてグラウンドに立ったことがある。今度はプロ野球選手として、本拠地を存分に駆け回る番だ。(河合 洋介)

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