佐々木、狙うは人類最速170キロ超え 背番「17」に決定 大谷を「追い越していきたい」

[ 2019年12月1日 05:30 ]

交渉を終えた佐々木は球団特製の「ササキの実」を手に写真に納まる(撮影・村上 大輔)
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 ロッテからドラフト1位指名された大船渡・佐々木朗希投手(18)は30日、大船渡市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円と、球団高卒投手では史上初の最高条件で契約合意した。4球団競合の末に入団する163キロ右腕の背番号は、人類最速170キロを期待されて「17」に決定。大台超えとともに、同じ「17」のエンゼルス・大谷翔平投手(25)を超えることを目標に掲げた。

 人類の夢を背負う。今秋ドラフト指名の支配下選手では12球団「大トリ」の入団交渉を終えた佐々木は、緊張した面持ちで記者会見場に現れた。同席した松本尚樹球団本部長から「将来170キロを出してほしい」と願いを込めた背番号「17」が発表されると、決意を固めたのか、18歳の眼光は鋭くなった。

 「自分の一番の長所と思うので、そこ(球速)は一番を目指して頑張っていきたい」

 高校史上最速163キロを記録した右腕だが、上には上がいる。チャプマン(ヤンキース)、ヒックス(カージナルス)が樹立した169キロの人類最速記録。長身とは対照的な小さな声でも、人類初の偉業を成し遂げたい意欲は十分伝わった。

 岩手で生まれ育った。17番の印象を問われると「大谷選手です」と即答した。米国へ渡ったエンゼルス・大谷が背負っている数字だ。そして、「(大谷は)岩手の先輩であり、プロ野球の先輩。追い越していきたい」と続けた。大谷が高校時代にマークした160キロは更新し、プロ野球最速165キロへ2キロまで迫る。憧れているだけではなく、追いかけたい背中でもある。

 渡された色紙に「経験」とだけ、書いた。「いろいろやっていくため、大きく羽ばたくために経験は大事」と現実も直視している。今夏の岩手大会決勝は故障の可能性を考慮され、登板しなかった。U18W杯は右手中指のマメで1イニングの登板にとどまった。だからこそ重視しているのは「全体的な体の強さ。壊れない体づくり。プロの世界で慣れ、強い体をつくった上でパフォーマンスを上げたい」と佐々木。食事面もバランスを意識するようになり、母・陽子さん(46)にも「果物と乳製品が足りない」などリクエストする日もある。

 プロでの目標を問われると「チームの優勝。そして個人としては沢村賞が投手の中で一番の賞だと思います。そこを目指して頑張りたい」と言った。全ての発言に共通していたのは「一番」になること。ピンストライプのユニホームに袖を通した「令和の怪物」が、伝説への一歩を踏み出した。 (福浦 健太郎)

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