阪神・植田、開幕遊撃名乗り 秋季キャンプ内野専念「1回も外野の練習していない」

[ 2019年11月7日 05:30 ]

汗を飛ばしながらティー打撃をする植田(撮影・坂田 高浩) 
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 高知・安芸での秋季キャンプに参加する阪神・植田海内野手(23)が6日、来季の開幕遊撃に名乗りを上げた。5年目の今季は外野で12試合を数えるなど出場の幅を広げた中で本職を熱望。首脳陣にも認められ、今秋は外野練習には加わらず内野専念の日々だ。木浪、北條ら実績で勝る先輩たちを向こうに回して開幕スタメン奪取を期した。

 植田は言い切った。「内野だけで勝負しているつもり。今は守備でも捕球の際のステップに重点を置いてやっている。このキャンプでは1回も外野の練習はしていないし、(外野のことは)意識はしていない」。高卒6年目を迎える来季へ方向性は定まった。

 キャンプでは初日から外野には一度も就かず、遊撃に軸足を置き、補足的に二塁での練習に励んできた。内野専念の意思は固く強い。18年途中から外野に挑戦し、今季も12試合で出場。出場できる幅をさらに広げるのではなく、遊撃での勝負に照準を合わせた。

 周りからやらされるのではなく、自分が何をやりたいか――。自主性を尊重する方針に沿い、植田の思いは首脳陣にも認められた。久慈内野守備走塁コーチは「海自身も内野で勝負していこうと思っているはず。守備は一級品だし、このキャンプも内野しかやってないから専念する形になる」と明かした。

 今季のポジション別で見れば、最も失策が多かったのが遊撃だった。木浪が15、北條が11を数えるなど計31失策。内野の要でありながら12球団でもワーストの“穴”だった。今季限りで退団する鳥谷も含めて6人が守り、実は唯一の無失策を誇ったのが植田だ。

 12盗塁を決めて成功率86%だった走塁を合わせた2部門は既に木浪、北條に勝る能力を持ち、矢野監督にも「守備範囲にしても、トスなどボール離れの速さにしても、人が持ってないものを持っている。守備範囲などでは海が現状一番」と認められてきた。今季は得点力向上のため打力重視で木浪や北條が優先された。求められる基準が変われば、来季の開幕遊撃も決して夢物語ではない。

 先輩たちとの競争に挑む上での弱点は自覚する。「守備だけではなく、打撃も下半身の粘りを意識して取り組んでいる」。今季は打率・242ながら6月12日のソフトバンク戦ではプロ初本塁打を記録。伸びしろはある。2年目から左打席に挑戦してきた両打ちの特性も武器になり得るだけに「振る力が必要」と力を込める。実りの秋、そして冬を越えた先に勝負の春を見据えた。(長谷川 凡記)

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