大阪ガス、爆走初V! 楽天ドラ1・小深田らの積極走塁で“大坂対決”制す

[ 2019年11月5日 05:30 ]

スポニチ後援 社会人野球 日本選手権 決勝戦   大阪ガス(大阪)4-1日本生命(大阪) ( 2019年11月4日    京セラドーム )

初優勝を飾り、歓喜の大阪ガスナイン(撮影・北條 貴史)
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 大阪勢同士の対戦となった決勝は、大阪ガスが日本生命を4―1で破り、23度目の出場で初優勝を果たした。楽天からドラフト1位指名された小深田大翔内野手(24)を中心に積極的な走塁で得点を重ねた。最高殊勲選手は先発して7安打1失点で完投した阪本大樹投手(24)が選ばれた。大阪ガスは昨年の都市対抗に続く全国制覇。日本生命は4大会ぶりの優勝を逃した。

 スピード野球で頂点をつかんだ。23度目の出場、そして4度目の決勝の舞台で手にした初優勝に、小深田は歓喜の輪に加わった。

 「このユニホーム最後の試合で勝てて良かった。勝つために、チャレンジし続けることができた」

 2回には四球で出塁の土井が二盗に成功。2死一、三塁から松谷、宮崎の連打で2点を先制した。3回には小深田が50メートル5秒9の足で投ゴロを内野安打とし、1死二、三塁から土井の右犠飛で3点目のホームを踏んだ。

 「大阪ガスの2年間で投手を観察し、走塁のタイミングを計る習慣が身についた。(阪神の)近本さんにも話を聞いて、レベルアップができた。プロでも三拍子そろった選手を目指します」

 計5試合でサヨナラ勝ち2度、逆転勝利3度。チームは5試合で計15盗塁した。昨年のドラフト1位で阪神に入団した近本から、陸上競技で使用されるレーザー式のタイム測定機器を寄贈され、小深田らは塁間に設定し、ゲーム感覚でタイムを競い、走力を上げた。「本当によく走ってくれた。自分たちの野球をしてくれた。みんながヒーロー」と就任2年目の橋口博一監督も勝因に挙げた。

 近本、小深田と2年連続でドラフト1位を輩出しながら、昨年の都市対抗に続き、日本選手権を制した。充実期を迎えたチームは連覇に挑戦する。 (鈴木 光)


 ▼大阪ガス峰下主将 ベンチからいい雰囲気をつくって、それを体現できた。夏(都市対抗)は初戦負けしてしまって、そこから一丸となってやってきた。

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