侍・稲葉監督 “世界一打線”固めた 「1番」秋山&「4番」誠也

[ 2019年10月27日 05:30 ]

侍ジャパン練習試合   侍ジャパン3―1オリックス ( 2019年10月26日    サンマリン宮崎 )

<侍ジャパン・オリックス>2回無死、中越えソロを放つ鈴木(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 侍ジャパンは26日、オリックス2軍との練習試合を行い、2試合続けて「4番・右翼」で出場した鈴木誠也外野手(25)が、2戦連発となる決勝の先制ソロを放った。稲葉篤紀監督(47)は来月2日開幕の国際大会「プレミア12」での4番起用を明言。上位は大幅に打順を組み替えた中で、「1番・中堅」に据えた秋山翔吾外野手(31)も2戦連続安打した。打線の核となる1、4番の輪郭が色濃くなった。

 世界一を狙う打線の核が見えてきた。稲葉監督は2試合連発となる先制ソロをバックスクリーンへ運んだ鈴木を開幕から4番で起用することを明言。「この2戦を見ても軸だと思った。4番は誠也でいこうと思います」と大黒柱に据えた。

 上位はガラリ入れ替えた中で、鈴木同様に動かさなかったのが1番・秋山だった。2安打した前日に続き、この日も3回に2試合連続安打となる中前打。信頼の厚い2人が本番でも1、4番という鍵となる打順を任される可能性が高い。「(秋山は)1~3番の中でとは考えている。日本シリーズに出た選手が合流するので、彼らも見ながら考えていく」と稲葉監督。あす28日からはソフトバンク、巨人の12選手が合流する。坂本勇が2、3番の候補に挙げられる。

 抜群の仕上がりを見せる鈴木は「(4番は)特に意識していない。余計なことを考えず、自分のやれることをやっていきます」と言い聞かすようだった。本田の140キロ直球を完璧に捉えた。「真っすぐをしっかり打てて良かった。負けは許されない。全て勝つつもりでやっていく」と本番へ気持ちを高めた。

 秋山は昨年の日米野球でも、出場した5試合中4試合で1番を任された。「(1番は)変わることもあると思う。ただ打席には多く立たせてもらえた」と次へつながる打席を積み重ねた。宮崎での練習試合は連勝で締め、きょう27日は2次合宿地・沖縄へ移る。「ここからは1点を取るプレーとかをやっていかないと」と秋山。全28選手が集合し、選択肢はさらに広がるが、鈴木、秋山の2人がその中心となるのは確かだ。 (後藤 茂樹)

続きを表示

この記事のフォト

2019年10月27日のニュース