明豊 大分対決制し12年ぶり2度目の九州王者 好投の狭間、明治神宮大会へ「目標は優勝です」

[ 2019年10月25日 19:56 ]

秋季高校野球九州大会決勝   明豊13―5大分商 ( 2019年10月25日    みどりの森県営 )

<明豊・大分商>喜ぶ明豊ナイン
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 明豊が大分対決を制し、12年ぶり2度目の九州王者に輝いた。 決勝でも打線が元気いっぱいだった。初回に4番・狭間の左前2点適時打で先制すると、止まらない。3回には3番・布施、5番・小川、6番・中尾の適時打で3点を追加。4回は2番の為藤が右越えに3ラン、布施は左越えにソロで4点。5回、6回、7回にも追加点をあげ、終わってみれば14安打13得点だった。

 今大会では1回戦の唐津商(佐賀)戦で7点差をひっくり返し20得点、準々決勝の沖縄尚学戦で7得点と、とにかく打線がよく打った。4戦61安打、43得点に、川崎絢平監督は「大会を通して打撃がいい状態を維持できていた。いいスイングができていた」と振り返った。

 投手陣にも明るい材料があった。1回戦の唐津商戦でも3回無失点と好リリーフを見せていた狭間が決勝で3番手で登板し、3回2安打無失点と好投した。本職はファーストの選手で、県予選前は右肘を痛めていたが、全快ぶりを見せた。自己最速の143キロに迫る142キロを出すなど、ボールに力があった。「真っ直ぐで押せたので良かったと思います」と話した。

 今大会では、右足薬指の疲労骨折明けだった左腕エースの若杉の状態が上がらず、不安定な部分もあっただけに、川崎監督は「(狭間は)投手陣では唯一の収穫だった」と評価した。

 明豊は来月15日開幕の明治神宮大会に出場する。新チーム発足時に「日本一」という目標を掲げたナイン。狭間は「目標は優勝です。一戦、一戦相手に立ち向かっていきたい」と意気込んでいた。

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2019年10月25日のニュース