阪神 北條 奇跡の扉を開いた男が下克上導く

[ 2019年10月2日 05:30 ]

中日戦の4回裏1死、左前安打を放つ北條

 猛虎打線のキーマンになりそうな雰囲気を漂わせる。9月30日の中日戦で、4回1死まで完全投球で降板した大野雄が三ツ間と交代した直後。左前にチーム初安打を放ち、大山の先制適時打を呼んだのが北條だ。明るい性格でムードメーカーも担う25歳が、ナインの総意を口にした。

 「退団される方もいますし、このメンバーで戦えるというのも最後なので。勝ちにこだわってやりたい」

 30日の試合では鳥谷が16年に登場曲に使用していた「Sexy papi」で打席に入った。「みんな変えるかと思ったら、誰も変えていなくて。全然、反応されなかったですね」と、周囲の反応はややスベり気味?だったものの、“少しでも長く鳥谷にタテジマを着てほしい”というのは選手、ファン共通の願いだ。

 短期決戦はラッキーボーイの存在が勝敗を左右することが多い。CS進出への直接対決だった9月21日の広島戦でも2―2の8回に代打で左越え決勝2ランを放ったのが北條。ベンチスタートの試合でも常に最前列で声を張り上げて来た姿に矢野監督から「そういう神様が見ているのかは分からないけど、使いたいと思う理由の中に普段のアイツの姿勢がある」と絶賛された。しぶとさと勝負強さには定評があり、「CS男」になる可能性は十分にある。

 「3位からいい流れで連勝していきたい」

 絶望的な崖っぷちに追い込まれながら、最大6・5差をひっくり返す奇跡的な粘りでたどり着いた大舞台。今の猛虎に恐れるものは何もない。もちろん、ギリギリ3位からの挑戦を恥じる必要もない。レギュラーシーズン6連勝フィニッシュの勢いで目の前の敵にぶつかっていくだけだ。まずは今季8勝4敗と大きく勝ち越している横浜でのDeNA戦。史上最大の下克上を果たすべく一丸で挑む。
(山添 晴治)

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