ダル 今季振り返り新調整法に手応え「今までで段違いのレベルにいる」

[ 2019年9月29日 05:30 ]

カージナルス戦のベンチで笑顔を見せるカブスのダルビッシュ(共同)
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 カブスのダルビッシュ有投手が27日(日本時間28日)、今季を総括した。シーズン序盤は制球も定まらず「日々、自分への絶望感もありましたし、こうやって終わっていくのかなと思ってました」と正直な胸の内を明かした。

 それが後半の13試合は防御率2・76、118三振で7四球と、別人に変身した。「今は間違いなく、人生で段違いに良い。まさか33歳でそういう感覚になるとは思っていなかった」と胸を張れる状態に変わった。「自分でも信じられない」という復活劇。ベースにあったのは、今までの野球人生で一度もなかったという投球フォームの安定だった。

 確信はなかったと言う。「自分が終わったと思っていたから、可能性は信じていなかったですよ。お金ももらっているし、自分の家族もいるし、せめてプロだから、ちゃんと毎日やることだけはしようと思っていて。自分は良くなるとは信じていなかった」。とはいえ、ダルビッシュは普段から探究心旺盛で、常に工夫している。それが実を結んだ。

 「いろんなことをああじゃないか、こうじゃないかと日々やり続けて、寝ている以外の時間は野球の事を考えて。色々仮説を立ててやっていた」。5月中旬に掴んだフォームを最後まで続けられたという。
 若い頃のダルビッシュといえば、数種類のフォームを使い分ける器用な投手のイメージ。だがそうではなかったと話す。「なぜ昔、いろんなフォームを使っていたかというと、フォームが崩れてきて、違うフォームを使わなければならなかったから」。フォームが変わるのは良いことではなかった。「5月の半ばから最後まで変わらないなんてことは、今までの野球人生で一度もなかった。崩れるときはありますけど、許容範囲を越えない。普通3試合くらい(同じフォームで)持てば良いんですけど、今年に関しては4カ月くらいずっと許容範囲に収まっていた」と話した。

 フォームが安定すれば、制球も改善され、いろんなことができるようになった。新しい球種をあっという間にマスターできるようになったのもそう。ナックルカーブ、ハードチェンジアップなど。通常、プロの投手でも習得が難しい球を、ほんの数日で、決め球にできてしまった。「フォームを変えなければそれ以外のことはいくらでも変化させられる」とダルビッシュは胸を張った。

 「今年に関して言うと、もったいない失点が後半も結構あった。最後の3、4試合は配球、攻め方、バリエーションもどんどん増えていったし、打者への勉強の仕方も整備できた。来年は最初からいい感じで行けると思います」。

 絶望から手応えに変わった19年シーズン。今から来季の飛躍が楽しみである。(奥田秀樹通信員)

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