佐々木1回2Kで大学侍斬り 直球オール150キロ超え スカウト絶賛「170キロ出る」

[ 2019年8月27日 05:30 ]

侍ジャパン壮行試合    高校日本代表5―5大学日本代表 ( 2019年8月26日    神宮 )

初回2死 柳町を空振り三振に打ち取る佐々木(撮影・久冨木 修) 
Photo By スポニチ

 「令和の怪物」が堂々の投球を披露した。U18(18歳以下)高校日本代表の163キロ右腕・佐々木朗希投手(3年=大船渡)が26日、大学日本代表との壮行試合に先発し、1回を完全投球で2三振を奪った。球場表示では最速156キロ、DeNAのスピードガンでは160キロをマーク。チームも大学生相手に5―5で引き分け、「第29回WBSC U18ワールドカップ」(30日開幕、韓国・機張=キジャン)で悲願の初優勝へ、弾みをつけた。

 人生で初めて上がったプロの本拠地球場のマウンド。2万8436人の大歓声を背に、また一つ殻を破った。

 「これまで大勢の観客の中で投げることがなくて緊張はあった。でも凄く楽しかった。一球一球に対する声援が力になった」

 わずか12球でも十分なインパクトだった。先頭に初球152キロを鋭く捉えられ、左飛となったが「甘いボールは投げられない」と制球重視に切り替えた。次打者は外角フォークで空振り三振。今秋ドラフト候補に挙がる3番・柳町は、フルカウントから外角低めへ152キロの直球で空振り三振を奪い「よっしゃー!」と声を上げた。

 球場の表示ではこの日の最速は156キロだったが、柳町への4球目にDeNAのスピードガンで160キロ。8球の直球は全て150キロ超えで「(初対戦の相手で)対策されない中なら、しっかり打ち取ることができる」と自信を深めた。

 初の甲子園を目指した今夏岩手大会は決勝で投げずに敗戦。永田裕治監督は「大観衆の中で投げることが将来にもつながる」との思いから先発に抜てきした。全国デビューで1イニングを3者凡退、2奪三振で飾った右腕は「監督がいろいろな思いを持って送り出してくれた。期待に応えられてうれしい」と話した。

 ネット裏では国内12球団とメッツ、ドジャースのスカウト陣が視察。楽天の石井一久GMは初めて生でチェックし、立花陽三球団社長は「良い縁があって東北を代表する球団のうちに来て活躍してくれればありがたい」とドラフト1位指名が確定ではないものの、ラブコールを送った。中日の米村明アマスカウトチーフも「170キロ出る」と予言した。

 降板後は右手人さし指を気にするようなそぶりも見せたが「(マメやケガは)ない。1イニングの登板も予定通りだと思う」。ベンチでは奥川と並んで声援を送り「個人的にもチーム的にも良い仕上がりになってきている」と引き分けを喜んだ。新たな仲間とともに、世界デビューへ確かなステップを踏んだ。(武田 勇美)

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2019年8月27日のニュース