殿堂入りの脇村氏にレリーフ授与 甲子園での表彰式に歓声

[ 2019年8月16日 11:39 ]

第101回全国高校野球選手権大会 ( 2019年8月16日    甲子園球場 )

<東海大相模・中京学院大中京>殿堂入りの表彰を受ける脇村春夫氏(撮影・大森 寛明)
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 今年1月に野球殿堂入りを果たした日本高校野球連盟(高野連)元会長、脇村春夫氏(87)の表彰式が16日、第101回全国高校野球選手権大会開催中の甲子園球場で行われた。

 斎藤惇・野球殿堂博物館理事長(プロ野球コミッショナー)から殿堂レリーフのレプリカ、八田英二・日本高野連会長から花束が贈られた。

 本塁付近であいさつに立った脇村氏は「皆さん、こんにちわー!」と、会長時代同様の大きな声で観衆に呼びかけると、大きな拍手を受けた。「殿堂入りとは身に余る光栄で、これもひとえに皆さんのおかげです」と話すと、歓声がわき上がった。

 脇村氏は「選手たちが楽しくプレーできるよう、お手伝いしたいとの思いで高校野球に関わってまいりました。今後は時代の流れとともに進化していく高校野球のファンの一人として見守り、ますますの発展を心から願っています」とコメントした。

 脇村氏は2002年11月、第5代日本高野連会長に就任。03年1月にはプロ野球・川島広守コミッショナー(当時)と会談し「プロ・アマ問題検討委員会」を設置。同年12月に現役プロ野球選手による高校野球部員対象のシンポジウム「夢の向こうに」を実現させた。04年にはプロ野球と「新人選手選択会議(ドラフト会議)に関する覚書」を交わし「高校生の自由枠を認めない」と取り決めた。08年11月まで6年間務め、断絶状態にあったプロ・アマの関係改善に尽力した。

 1932(昭和7)年、東京生まれ。米ニューヨークや和歌山県田辺市で育った。49年、湘南高の2番・三塁手として夏の甲子園大会に初出場し、全国優勝。東大野球部では主将を務めた。社会人・東洋紡富田時代は都市対抗でも活躍した。

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