DeNA・乙坂 天国の父にささげる2年ぶりアーチ「力を貸してくれたんじゃないか」

[ 2019年6月16日 18:04 ]

交流戦   ソフトバンク2―2DeNA ( 2019年6月16日    ヤフオクD )

<ソ・D>6回2死、左中間越え本塁打を放った乙坂(撮影・中村達也)
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 左腕に青いリストバンドを付けたDeNA・乙坂智外野手が、堂々とダイヤモンドを一周した。1―1の6回2死。二保の高めの直球を左翼テラス席まで運んだ。「今日は父の日。絶対に打ちたかったので、本塁打になりうれしいです。父が力を貸してくれたんじゃないかな」。頬を緩め、そっと天を見上げた。

 昨年12月、父ロバート・スコット・ルーセローさんを亡くした。54歳だった。小さいころから言われていた「男なんだから逃げるな」の言葉は、ずっと心の中にある。天国の父への思いを乗せた、2年ぶりのアーチだった。

 11日のロッテ戦で約1カ月ぶりの先発出場機会をつかんで貴重な適時打を放つと、最近6試合で5度スタメンとチャンスをものにしつつある。延長11回には2死から左中間フェンス直撃の三塁打。ラミレス監督も「一番安定してコンスタントに結果を出している。守備もいいし、いいプレーをしてくれた」と絶賛した。

 乙坂は「もっともっとできると思うし、チームの勝利に貢献できると思う」とさらなる活躍を誓った。

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