佛教大 またまた3点差逆転!初の決勝で明大と対戦 田原監督「恐れ多いです」

[ 2019年6月16日 18:48 ]

第68回全日本大学野球選手権大会 準決勝   佛教大6―4東海大 ( 2019年6月16日    神宮 )

<東海大・佛教大>5回1死一塁、佛教大・野嶋が右越え2ラン本塁打を放つ(撮影・郡司 修)
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 進撃が止まらない。初の4強に進出した佛教大(京滋大学野球連盟)が、またしても3点差を逆転しての勝利で決勝進出。田原完行監督(59)は「実感が湧かないです。全く」とこれまでの試合後と同じフレーズを使い、穏やかな笑みで試合を振り返った。

 仏教精神を建学の理念とする大学が“神がかり”的な力を得て、日本一を決める戦いへとコマを進めた。1回戦、準々決勝と同じく3点をリードされる展開。だが、このお決まりのパターンが逆転劇への序章となった。0―3の4回1死一塁、野嶋惇登外野手(県和歌山商=3年)が公式戦2本目となる2ランを右翼席へ。「ヤバいな…という雰囲気はなかった。今まで逆転して勝ってきたので」と反撃ののろしを上げると、一気にベンチが活気づいた。

 2―3の5回には無死一塁から7番・森本翔大内野手(2年=天理)の三塁前バントを三塁手が二塁悪送球。無死一、二塁となって8番・前田勇大内野手(4年=奈良大付)の投前バントも投手が一塁悪送球し、二者が一気に生還。相手のミスで逆転に成功すると、9番・唐沢颯内野手(3年=近江)の犠打後、1回戦・八戸学院大戦でサヨナラ安打を放った1番・八木風磨外野手(3年=北稜)が左前適時打を放ち、点差を広げた。見えない力を呼び込む、見事なバントの“数珠つなぎ攻撃”。八木は「自分に与えられた仕事をするだけ。まずは塁に出ること。走者がいれば、返すことです」と胸を張った。

 追い風を吹かす男は投手陣にもいる。木下隆也投手(2年=奈良大付)は先発・中山怜央投手(4年=奈良大付)の後を受け、0―3の4回2死一塁の場面で登板。140キロ超の直球、キレ味鋭いスライダーを軸に5回1/3を1失点(自責0)と好投を見せた。1回戦・八戸学院大戦、準々決勝・東北福祉大戦でも0―3の場面から登板。この2試合ではサヨナラ勝ちを呼び込んだ。「3点差なら野手が追いついてくれると思い、これ以上、点をやらない意識で投げていました」との言葉にも実感がこもる。3試合で計13回1/3を投げ、自責点は0。許した安打もわずか3本と安定感抜群の左腕がチームに勢いをもたらしている。

 関西勢の決勝進出は06年に優勝した大体大(阪神大学野球連盟)以来、13年ぶり。決勝では東京六大学の覇者・明大と対戦する。指揮官は「恐れ多いです。こんな大観衆でやることも普段はありませんし、裏方さんもたくさん、2チームのために動いてくださる。光栄です」と喜びをかみしめながら、こん身のタクトを振る。

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