阪神・原口、魂の適時二塁打 劇的復活「1軍は素晴らしい舞台」

[ 2019年6月5日 05:35 ]

交流戦   阪神11―3ロッテ ( 2019年6月4日    ZOZOマリン )

9回1死三塁、原口は左越えに適時二塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 すさまじい“原口コール”がサプライズ演出を打ち消した。敵地でのヒーローインタビュー。実は、決勝弾を放った梅野終了後に登場するシナリオだったが、虎党は待つことができない。あまりの熱気に慌てた球団広報が原口を呼びに行き、梅野と同時に登場した。

 「1軍は素晴らしい舞台と改めて思いました!たくさんの方に支えられてここまで来られたことに感謝したい。緊張していないと思っていましたが、終わってみれば胃がキリキリしていました」

 9回。次打者席に姿を見せただけで三塁側スタンドから大歓声が起きた。「(前打者の高山)俊がやりづらい打席になってしまって申し訳なかったけど、すごくありがたい気持ちでした」。1死三塁で代打コールされるとヘルメットを脱ぎ深々と頭を下げて打席に。「まずは家族に“行ってくるよ”“これから頑張るよ”という気持ちがありました」。1ボール2ストライクからの4球目。あらゆる感情を込めたスイングでレイビンのスライダーをはじき返した一撃は左翼手の頭上を越えフェンスを直撃した。

 「抜けるだろうなと思いましたが“アウトになる!”とも思って(笑い)。ちょっと、強引にいってしまいましたね」。ヘッドスライディングで二塁に到達。赤土にまみれながらヘルメットを取り、大歓声に右手を上げて応えた。

 「僕は本当はヒーローじゃない。梅野やランディや糸井さんが本当のヒーローなところ、無理を言って出してもらった。ありがたい気持ちと、声援に応えられたうれしい気持ちでいっぱいです」

 声をからし、涙を流しながら祝福してくれた虎党の顔を見た原口は試合後、心の底から感謝の意を口にした。「今日1本出たので。次は、目の前のことに向けてしっかり準備して、結果を求めてやっていきたい」。計り知れない苦境を乗り越えた原口が、新たなスタートを切った。(巻木 周平)

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