西武おかわりサヨナラ打、ラミに並んだ交流戦最多183打点

[ 2019年6月5日 05:30 ]

交流戦   西武5―4広島 ( 2019年6月4日    メットライフD )

12回無死満塁、サヨナラの左前適時打を放った中村(左から2人目)はチームメートと喜び合う(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 西武・中村がバットを放り投げ、右手でガッツポーズをつくった。三塁ベンチからナインが飛び出し、歓喜の輪が広がった。延長12回の無死満塁。7番手・菊池保の3球目を捉え、三遊間を破るサヨナラの左前適時打を放った。今季9度目となる延長戦。ベテランの一打で4時間24分の死闘を制した。

 「三振しないように前に飛ばそうと思っていた。打った瞬間、勝ったなと思った。打ててよかったなあと。勝てたことが何より」

 2回に一挙4点を挙げたが、4回に同点に追いつかれ、試合は振り出しに。以降は両軍無得点のまま、12回へ突入した。外崎、山川の連打の後、森が敬遠で歩き無死満塁。この日5打席で快音がなかった中村が意地を見せた。辻監督は「これまでずっと18年間やってきた経験がある。自分のスイングを貫いてくれた」と称えた。

 この一打で、中村の交流戦での打点が183打点となり、1位だったDeNA・ラミレス(現監督)に並んだ。記録にこだわらないベテランは「交流戦初年度から出ているし、いっぱい試合しているので大したことはない」と謙遜。それでも、交流戦通算最多の72本塁打の記録も保持しているとあり「2冠やな」と、少しうれしそうな表情も見せた。

 昨季両リーグ覇者同士の対戦で幕開けした交流戦を劇勝発進。中村は「僕のサヨナラで勝てて、明日からも良い流れでいける。優勝してみたい」。交流戦男が腕をぶした。(武本 万里絵)

 ≪初の単打でサヨナラ≫中村(西)が延長12回にサヨナラ安打。中村のサヨナラ安打は15年9月12日の日本ハム戦以来4年ぶり4度目。過去3度はいずれも延長戦での本塁打で単打で決めたのは初。延長12回のサヨナラ安打も初めてとなった。この1打点で中村の交流戦通算打点は183となり、歴代1位のラミレス(D)に並んだ。

続きを表示

2019年6月5日のニュース