西武・山川の「膝折り打法」 進化かと思いきや「何年も前から…」 好調時しかできないレアな姿

[ 2019年5月17日 12:32 ]

本塁打を放つ西武・山川
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 「膝を折る」という言葉には「屈服する」という意味がある。だがこちらの「膝折り」には、相手が屈服するしかなかった。日本人最速100号男の西武・山川が福岡でみせた2度の「膝折り打法」のことだ。

 14日の北九州。3回、ソフトバンク・椎野のカーブを左翼席へ運んだ。低めの球に膝を折りながらすくい上げた一発。フィニッシュでは右膝が地面に付くほど沈み込んでバットを振り抜いた。そして15日の6回、大竹の外角低めのツーシームを中越え18号ソロ。体全体でスイングの高さを調節するように振り抜き、右膝が地面についた。

 47本塁打で初の本塁打王に輝いた昨年。ここまで極端に膝を曲げて打った本塁打はなかった。大砲の進化かと思いきや、本人の答えは違った。「ファームではそうやって打ったことがあったんです。何年も前からですね」。すでに膝付き打法の成功例は、山川の引き出しには何年も前からあったという。

 この打ち方をなぜしたか。理由は「ホームランを打つため」にほかならない。そして、膝を付くように(実際にインパクトの瞬間はまだ膝は付いていない)打つことになる理由をいくつか明かした。14、15日の打った球種でも分かるように、基本は変化球を打つときにこの打ち方が出る。「真っ直ぐに合わせていて変化球の時に前に出されそうになるところで、膝を使ってという感じですかね」。タイミングをずらされて体が前に出されそうになるのを、グッとこらえる対処法。「意識は右膝です。右膝をグッと地面の方に下げるような」。下半身でグッとこらえることで、上半身のバランスを保ち強いスイングを実行可能にする。「バランスよく振れている時にしかできない打ち方だと思います」。体調などのコンディション面も含めて「強くバットが振れるとき」にしかできないレアな姿だという。

 昨年のシーズン中、山川は「3試合に1本打ちたい」とよく口にした。だが、今は「もう、打てるときに打つ。1本出たら2本目。毎日、打つと思っている。3試合に1本じゃ50には届かないですから」。47発を放って今季は50本塁打以上を目標に掲げた。有言実行が山川のスタイル。すでに39試合で18本塁打。シーズン66発ペースの着地点がどうなるのか、楽しみだ。(記者コラム 春川 英樹)

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