マエケン無双!初マルチで全2打点&6回2/3零封12K“二刀流”5勝目「改めて打席も大事だと」

[ 2019年5月17日 02:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース2-0パドレス ( 2019年5月15日    ロサンゼルス )

先制2点適時打を放つ前田(AP)
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 ドジャースの前田健太投手(31)が15日(日本時間16日)のパドレス戦で圧巻の独り舞台を演じた。投げては6回2/3を3安打無失点でチーム最多に並ぶ5勝目(2敗)。打ってもメジャー初のマルチとなる2安打を放ち、先制打でチームの全2得点を叩き出した。打点が公式記録となった1920年以降、12三振以上を奪い、2点以上のチーム全打点を挙げるのはメジャー初の快挙となった。

 この日のドジャースタジアムは、前田一人のためにあった。7回2死一塁。交代を告げるため、デーブ・ロバーツ監督がベンチを出ると激しいブーイングに包まれた。「もっとケンタが見たい」。前田がベンチへ向かうと、不満の声は一転して満場のスタンディングオベーションに。帽子を取り全身に浴びた。

 「全てのボールに自信を持って投げられた。どんどんストライクゾーンで勝負できた」

 初回先頭のガルシアを打ち取った時から、好感触があったという。3回はスライダー2つ、チェンジアップ1つで3者連続空振り三振。今季初の2桁12三振は全て空振りで奪った。「全ての球種を制球できた。思い通り打者を振らすことができた」。6回1安打無失点だった前回10日のナショナルズ戦で、昨季から課題だったセットポジションからの投球が改善した。「今は走者を出しても不安がない。悪い時はセットに不安があったので、出したくないなと。それがなくなったのが一番」。85球中64球で75%という高いストライク率を残し、連続無失点を14回2/3に伸ばした。

 打席でも存在感を発揮。0―0の2回2死二、三塁で追い込まれながら、必死の形相で高めのスライダーに食らいついた。どん詰まりも、右翼手の前に落ちる先制の2点打。これが決勝打となった。4回も外角球に逆らわず右前打。近年、メジャーではフライボール革命が叫ばれ、本塁打か三振かという打撃が目立つ。「三振すれば何も起こらない。バットに当たれば何かが起こるということが分かったと思う」と笑った。通算4度代打起用された打力は健在。マルチ安打はメジャー初で、決勝打は4度目だ。

 元祖二刀流のエンゼルス・大谷も同一試合で投打をこなす「リアル二刀流」はメジャーではまだないが、その上をいくかのような大活躍。「改めて打席も大事だということが示せた」。“これぞ、マエケン”という野球に満足げにうなずいた。(笹田 幸嗣通信員)

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