阪神・梅野、ビシエド封じた好リード「配球で助けてあげたかった」

[ 2019年4月29日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―2中日 ( 2019年4月28日    ナゴヤD )

梅野(右)はドリスとハイタッチをかわす(撮影・大森 寛明)
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 阪神の執念リレーを完結させたのは捕手の梅野だ。すべて走者を背負った局面で天敵・ビシエドを4度封じた意味は大きい。ハイライトは、2点を勝ち越した直後の7回だ。1死一、二塁で打席に迎え、中飛に仕留めた。救援したジョンソンに要求したのは前日に西が本塁打された同じ内角低めの速球。150キロで完全に詰まらせた。

 「同じバッターに何度もやられているんでね。配球で助けてあげたかった。球数を使って打ち取ることができたのは良かった」

 同点にされた3回は後続の2死一、三塁で対戦して外角低め直球で空振り三振。両サイドを巧みに突くインサイドワークでまったく仕事をさせなかった。前日に喫した悪夢の逆転3ランを含め、開幕から3被弾していたビシエドを今季5試合目で初めて無安打に封じ、矢野監督にも「やられている時はビシエドにやられているから」と称えられた。

 2試合連続の先制点を呼び込んだのも梅野のバットだ。1死二塁で迎えた2回の第1打席。内角高め直球を捉えた打球は左翼フェンスを直撃した。「得点圏の時は何とか(走者を)還そうということだけです」。8回にも中前へ運び、4打数2安打。打率・356へ上げ、依然として好調の波に陰りは見えない。

 左足薬指骨折を抱えながらプレーする日々。平成らから令和にまたぐ試練の12連戦まっただ中にあって、攻守両面で成長著しい背番号44の存在は頼もしい限りだ。(吉仲 博幸)

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2019年4月29日のニュース