大谷 20日フリー打撃公開、5月初旬メジャー復帰へ最終段階

[ 2019年4月20日 02:30 ]

試合前、マリナーズ・菊池(左)と話すエンゼルス・大谷
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 右肘手術から打者復帰を目指すエンゼルス・大谷翔平投手(24)のフリー打撃が19日(日本時間20日)のマリナーズ戦前に公開されることが決まった。ブラッド・オースマス監督(50)が18日(同19日)、試合前の全体練習でフリー打撃を行うことを明言。昨年10月の手術以来、打撃練習は全て非公開だった。早ければ5月初旬のメジャー復帰へ、また段階を上げる。

 ついに解禁される。オースマス監督は「翔平はグループ3に入り、コーチの球を打つ打撃練習をチームと一緒にする」と試合前の全体練習で打たせることを明言。公の場で打つのは昨季最終戦の9月30日以来201日ぶりで「(午後)4時40分ぐらいからじゃないか」と丁寧に予告した。

 大谷は3月27日に屋外でのフリー打撃を始めた。ただ全体練習とは時間帯を分け、非公開が続いた。指揮官は「他の選手と一緒だと思い切り飛ばす周りに感化されて、力が入りすぎる恐れがある」と理由を説明していた。

 15日には定期健診を受け、右肘に問題はなく、22日(日本時間23日)からの週で実戦形式で投手と対戦するライブBPへGOサインが出ていた。患部への不安が和らぎ、フリー打撃の全体合流も許可された。メジャーの試合前の打撃練習は各グループ3、4人で、約20分の間に順番ごとに数スイングして交代していく回し打ち。チームメートの前で、時にいじられながら、快音を響かすことになる。

 大谷はキャンプから置きティー打撃、トス打撃、上手投げのケージ打撃、マシン打撃と段階を上げてきたが、それらも全て室内で非公開だった。屋外フリー打撃を視察済みのビリー・エプラーGMは「凄いパワーだった。柵越えを何本も放っていた」と証言。大谷自身も「打っている感じは去年よりむしろいいんじゃないか」と長打力には自信を増しつつあり「外で打ち始めてからは、柵を越えるかどうかが一つの基準」と常に本塁打をイメージし、打った感触との誤差を確認している。

 この日はマシン打撃などで計55スイング。練習中には花巻東の先輩・菊池の元へ駆け寄り、談笑する姿もあった。早ければ5月初旬とみられるメジャー復帰へ向け、メジャー1年目の昨季22本塁打を放った自慢のフルスイングがベールを脱ぐ。(後藤 茂樹)

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