日本ハム金子、12球団制圧 古巣戦で移籍後初勝利 吉田正シフトでノッた

[ 2019年4月19日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム7―3オリックス ( 2019年4月18日    ほっともっと神戸 )

日本ハム・先発の金子 (撮影・後藤 大輝)  
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 日本ハム・金子弌大投手(35)が18日、オリックス戦に先発し、5回1安打無失点。昨季まで所属した古巣から移籍後初となる今季初勝利をマークした。初回には三塁手を右翼前に守らせる特別シフトで、吉田正尚外野手(25)を「三ゴロ」にも仕留め た。金子は史上18人目となる12球団勝利も達成。チームは連敗を2で止め、勝率5割に戻した。

 金子は心の中で叫んだ。「誰か捕ってくれ!」。初回2死。吉田正の強烈なゴロが一、二塁間を破る。普通なら右前打だが、守備シフトで移動した三塁手の横尾が難なくさばいた。記録は三ゴロ。これで乗った。5回までわずか54球で1安打無失点。昨年7月11日の楽天戦以来となる移籍後初白星で、12球団勝利を達成した。

 「(三塁手がいなかったけど)違和感はなかった。横を向いて投げるわけではない。チームが3連敗しないようにと思い投げました」

 3月30日の開幕2戦目以来、2度目の先発も古巣が相手だった。前回も2打席対戦したが、走者を背負っていたため、「吉田正シフト」は初体験だった。「一、二塁間をゴロで抜く安打が多い」というデータを基に、今季5試合の同戦で計10度も三塁手が一、二塁間の後方、右翼手の前に移動した。打者を幻惑するなど、多くの狙いがあるが、初めて三ゴロが完成した。投じたのは左打者が引っ張りたくなる内角スライダー。「精密機械」と呼ばれる金子の本領発揮でもあった。

 14年に沢村賞を獲得した右腕は昨オフ、オリックスを自由契約となり、新天地に北海道を選択。過去3試合は中継ぎで今回は中4日だったため、54球で降板したが、今後もさまざまなポジションを任される予定だ。3連敗を免れ、勝率を5割に戻した栗山監督も「素晴らしかった。集中して投げてくれた」と賛辞を惜しまなかった。

 2年目の06年4月にプロ初登板を果たした思い出の球場で白星。この日がほっと神戸にとって平成最後の公式戦だった。「先発でも中継ぎでも何でもやりたい」。ヒーローインタビューを締めると内野席から言葉を覚えたてらしき幼児の可愛い声が飛んだ。「かねこ、きてくれて、ありがと!」。全てのファンの思いを代弁していた。 (山田 忠範)

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