広島・野村、感謝の1勝「最後は中崎を信じていた」

[ 2019年4月4日 05:30 ]

セ・リーグ   広島3―2中日 ( 2019年4月3日    京セラD )

7回2死、加藤を捕ゴロに打ち取り、ガッツポーズする野村(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 7回1失点で役目を終えていた野村は、最後はベンチから祈っていた。3―2と追い上げられ、なお1死三塁。前進守備の内野手の間を抜けても、外野飛球でも追いつかれる大ピンチで中崎が高橋を遊直併殺でゲームセット。今季1勝に、ようやく笑顔が見えた。

 「最後はもう、中崎を信じていました。チームの連敗を止めていい流れにもっていきたかったのでよかった」

 初回、先頭・平田に初球スライダーを左翼フェンス直撃の二塁打とされた。1死三塁から大島に右中間三塁打。2019年のスタートはわずか5球で先制点を許した。

 「言葉ではいいにくいのですが、ナゴヤドームの土が変わっていて初回はしっくりこなかった。1点でしのげたのが大きかった」

 その後の1死三塁を脱出すると、2回以降は制球が定まり、本来の打たせて取るピッチングがさえた。中日・吉見との投手戦に持ち込み、7回の鈴木の逆転3ランに感謝した。

 「(吉見は)いいピッチャーなので負けないようにと思っていた。(鈴木の3ランは)うれしかった。粘っていれば、逆転してくれると思っていた

  7イニングを被安打3、わずか77球。緒方監督からも「2回からは立ち直って素晴らしい投球だった」と大絶賛された。16年の最多勝右腕が、最高のスタートを切った。

続きを表示

2019年4月4日のニュース