ロッテ 安田 高め豪快125メートル弾&「詰まりながら」押し込み弾

[ 2019年2月10日 05:30 ]

ロッテ・春季キャンプ ( 2019年2月9日 )

2回 1死 一、二塁 3ランを放つロッテ・安田(撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 ロッテ・安田尚憲内野手(19)が9日、台湾・ラミゴとの交流試合で2本塁打5打点と大活躍。今季12球団初となる対外試合で24安打22得点と爆発した打線を引っ張った。日本ハムから移籍加入したレアード、昨季レギュラーの鈴木と三塁争いを繰り広げる中で、猛アピールとなった。また、平沢大河内野手(21)も「12球団1号」となる2ランなど2安打3打点をマークし、「平安時代」到来を予感させた。

 その鋭い眼光は見逃さなかった。2回1死一、二塁。右腕・江国謙(ジャングオチェン)の高めに浮いた直球をバックスクリーン右へ運ぶ。推定125メートルの豪快弾は安田の今季1号3ランだった。

 「風のおかげだと思いますが、いいスイングができましたし、いい打球だったのは間違いないと思います」

 20―0の8回2死、今度は右腕・朱俊祥(ジュージュンシャン)の内角直球を完璧につかまえ、右翼へ推定110メートルの2発目。「詰まりながら押し込めました。打球もいい感じだった」。失投をとらえた1本目と内角球をさばいた2本目。同じ柵越えでもその中身はまったく別物だった。

 今キャンプはバットを寝かせ、コンパクトな打法に取り組む。8日には昨秋のU―23ワールド杯に出場した際の恩師で、視察に来た侍ジャパン・稲葉監督からは「もっと飛ばせるんじゃないか?」とフォームが小さいと指摘された。後ろ足に重心が残りすぎることを修正し、その翌日に結果を出した。

 ただ、信念もある。「しっかり率も残したい。走者を還す打者が、信頼を得られる。コンパクトに打つ中でホームランも打ちたい」。レギュラーを狙う三塁はレアード、鈴木と最激戦区。「2人にはまだ足元にも及ばない」と認識するからこそ、長打と巧打の二兎(にと)を追う困難な道を選んでいる。

 「結果が出ましたね。まず2人(レアード、鈴木)に追いつき、結果を出し続けてレギュラーを獲ってほしい」と井口監督。12球団最初の対外試合で、新人王を狙う若き大砲候補が最高のスタートを切った。 (福浦 健太郎)

続きを表示

2019年2月10日のニュース