ファンに影響大…メジャー球団で今季導入の新ルール 持ち込み禁止アイテムとは

[ 2019年2月10日 09:30 ]

2016年、ナショナルズ・パークでのナショナルズ戦で代打を告げられ素振りするマーリンズ・イチロー
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 大リーグ機構と選手会の間で、多くのルール変更に向けた話し合いが続いている。8日のオーナー会議で、ナ・リーグへのDH制導入や、下位球団へのドラフト優遇措置の見直しは今季見送ることが決定。早ければマイナーで今季、メジャーで来季から導入を目指している、イニング終了まで3人以上の打者との対戦を投手に義務付ける提案は、検討を継続する。

 いわゆるビデオ判定やコリジョン・ルール、申告敬遠などは米国で導入後、日本球界でも採用。従来のワンポイントでの投手起用が不可能になると戦術面やチーム編成に大きく影響するだけに、議論の行方が注目される。

 一方、個人的には同じくらい驚かされたのが今月1日にナショナルズが発表した球場観戦の新ルールだ。

 「今季から(本拠地球場の)ナショナルズ・パークにバックパックの持ち込みを禁止する」

 大リーグの本拠地全30球場は、保安対策として観客へ入場前に金属探知機の検査を義務付けている。首都ワシントンDCを本拠地とする球団が、保安強化をさらに進めた。

 多くの球団は持ち込む荷物のサイズを制限しているが、ナ軍は大きさに関係なくリュックサック、ナップサック等のバックパックを禁じる。背負うスタイルのおむつ用や医療用バッグは例外だが、個別に許可を得る申請が必要。担当の球団幹部は「球場の安全対策を強化する努力を続けている。ファンが慣れるまでに時間が必要なことは理解している」と声明を出した。確かに、海外の観光地や米国の学校などは、テロや銃乱射事件への対策として、バックパックの持ち込みを禁止している場所もあるようだ。

 私自身も大リーグを取材する際、リュックを使用することは少なくない。荷物検査にもさほどストレスを感じなくなってきたが、ここまでくるとは。球団の公式オンラインショップでは、チームロゴの入ったバックパックが10種類以上販売されているのに…。

 ちなみに、日本選手の所属チームでは3月25日(現地時間)にヤンキースとのオープン戦が、公式戦は4月にパドレス戦、5月にカブス戦、6月にダイヤモンドバックス戦、7月にドジャース戦が、ナショナルズ・パークで行われる。観戦される方はご注意を。(記者コラム・大林 幹雄)

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2019年2月10日のニュース