球児 再合流即ブルペン入り「虎の穴で修行していました」

[ 2019年2月10日 05:30 ]

ブルペンでで投げ込む藤川(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 発熱による体調不良で5日からの第2クール3日間を全休した阪神・藤川が、再合流即ブルペン入り。2日以来のブルペン投球で今キャンプ自身最多の58球を投げた。周囲の不安を一掃し、独特の言い回しで報道陣を笑わせた。

 「虎の穴に入っていましたから。危険なことを犯さないと、成功はないですよ。虎穴に入らずんば(虎子を得ず)ですよ。虎の穴で修行していました」

 この日は力強い直球に加え、カーブ、フォークも試投。体調不良明けとは思えない球筋に自然と笑みも広がった。「まあ(昨年)12月、1月から練習自体はやっているんで、別に何日か休もうとそんなに影響はない。その間にコンディショニングをしっかり見つめ直し、いいレスト(休息)になりました」。アクシデントすら前向きにとらえるあたりが百戦錬磨のベテランらしい。

 見守った矢野監督もうなった。「めちゃくちゃいいボールを放ってたよな。魅力あるよね。ブルペンで見ると、本当にちょっと違うよね、球の質が。プロやなっていうか、すげえなって。俺が受けてた時のような」。藤川の全盛期を知る指揮官はさらに言葉をつないだ。「球児は38歳? 感じない、本当に。お世辞を言ってるわけでも何でもなくて。球児が抑えをやるっていう魅力も阪神ファンの人にはあると思うし、俺自身も見たいなという思いもある」。

 藤川自身も「守護神」を口に出し、奪回を目指す19年シーズン。衰えることのない向上心で鍛錬を重ね、ドリスとの守護神バトルを展開していく。

(吉仲 博幸)

続きを表示

2019年2月10日のニュース