ソフトB 中田 新フォームで開幕ローテ狙う「フォークの波をなくしたい 勝負球なので」

[ 2019年2月10日 05:30 ]

ブルペン投球する中田(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンク・中田賢一投手(36)が9日、宮崎キャンプでブルペン入りし、フォークなど変化球を交え77球の投球練習を行った。今キャンプでは、インステップの矯正をテーマに掲げ、フォームにさまざまな工夫を凝らしている。15年目を迎える今季、新フォームで開幕ローテーション入りを狙う。

 15年目の中田が、約15センチの変化で新フォームを模索している。ノーワインドアップの始動時に、プレートの後ろに引く左足の幅をわずかに縮め、素早く左足を上げるフォーム。狙いは、インステップの矯正だ。中田が言う。

 「去年までは左足をもっと後ろに引いてから足を上げていた。その投げ方は右足にしっかり体重を乗せることができるけど、右膝に乗りすぎて、それがインステップの原因になっていた」

 右投げの中田にとって、踏み出す左足が三塁方向にインステップすると、右打者の外角に球を投げる際に、より腰をひねらなければならない。制球を安定させるため、ホーム方向に左足を真っすぐに踏み出すための工夫だった。始動時の動きを変えたことで、今キャンプのブルペンでは「インステップせずに投げられている」と手応えを口にする。フォーム固めのため、練習日7日目で6度のブルペン投球をこなしている。

 踏み出す左足にも、こだわりを見せる。「ステップ幅はこれまでは6・7足くらいだったけど、6・5足くらいに縮めたい。よりコンパクトに体を回したい」と投球時のステップ幅の確認にも余念がなかった。この日は本格的に変化球を解禁し、カーブ、スライダー、フォークを投じた。「フォークの波をなくしたい。勝負球なのでそこを大事にしていきたい」と精度を高めることを意識して腕を振った。

 昨季は通算100勝を達成したが、2014年のソフトバンク移籍後ではワーストの5勝止まり。今季に懸ける思いは強い。開幕ローテーション入りをつかみ、2014年以来5年ぶりの2桁勝利へ。中田は「一番いい投げ方を探したい」と引き締めた。5月で37歳。ベテランの域に入っても、進化を求めながらキャンプを過ごしている。

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2019年2月10日のニュース