阪神 新助っ人マルテ「4番・三塁」で実戦デビューも 掛布SEAも「楽しみ」

[ 2019年2月10日 05:30 ]

雨の中、フリー打撃で快音を響かせるマルテ(撮影・北條 貴史)
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 カケフさん、見ていてください――。阪神の新助っ人マルテ(前エンゼルス)が11日の紅白戦に出陣予告。現段階では最終決定していないが「4番・三塁」で実戦デビューする可能性もあり、この日からキャンプ地入りした背番号31の大先輩でもある掛布オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザー(SEA)の前での爆発を誓った。

 「長くタイガースですごい選手だったことは知っている。今日は、まだ会えていないけどね。次のゲームは出るつもりで、そこに合わせている。良いところを見せたいかって? もちろんそうなればうれしいけれど(掛布SEAが)いてもいなくても自分の仕事をしっかりとやるだけさ」

 バットも振れてきた。福留、糸井、ナバーロとのランチ特打では今キャンプで自己最多となる11本(53スイング)の柵越え。「感触は良かったな。ホームランを狙っていたわけではないけどね」。弾丸ライナーで放り込んだり、推定140メートル級があったりと打球の質に、状態が上向いている手応えがある。

 紅白戦当日はキャンプを生中継するテレビ局で解説予定の掛布SEAも待ち遠しそう。「楽しみにしていますよ。昨年のロサリオの例もあるから、この時期に良いとか悪いとかは言えないよね」。たとえ安打が出ても、もしくは三振三振三振…のデビューとなったとしても、評価するのはペナントレースに入ってから。それでも自身の代名詞でもあり、2軍監督時代も付けた「31」の後継者として、期待は大きい。

 「マルテには笑顔で今シーズンを終えるような活躍をしてほしい。そうすれば『31』番も喜ぶだろう。打順も4番を打ってくれるのが一番いいのだろうけど、とにかくグラウンドで躍動する姿が見てみたい」

 掛布SEAが、目尻を下げて、あのおなじみの声で「いわゆるですねえ、本物の4番」…のフレーズも聞こえてくるかもしれない。

(畑野 理之)

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2019年2月10日のニュース