阪神・岩貞 天敵・丸封じ Gキラーの名にかけて「対策考えないと」

[ 2018年12月23日 05:30 ]

クリスマストークショーに出演し笑顔を見せる岩貞 (撮影・奥 調)
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 阪神・岩貞祐太投手(27)が22日、大阪市内の商業施設「ウイステ」で森越祐人内野手(30)とともにトークショーを行った。今季も巨人戦で2勝を挙げるなど“Gキラー”として力を発揮した左腕は新加入の丸を警戒。今季、3被弾するなど相性の悪い天敵封じへ、対策を講じる構えだ。

 厄介な相手がユニホームを変えて、立ちはだかる。岩貞は、苦い表情を浮かべながら“天敵”を分析した。

 「対戦していて、選球眼も良いですし、それだけの率を残しているバッター。構えてしまうというか、対策を考えないといけない」

 丸佳浩――。その名を聞くだけで身の毛がよだつかもしれない。今季の対戦成績は9打数5安打、被打率・556。さらに、5安打のうち3本が本塁打で、広い甲子園でも2被弾している。バットにコンタクトされれば、快音を響かされる状態で「(丸が)合ってるんじゃないですかね。(打たれているのは)変化球。ストレートもコンタクト率が高いバッターなので、変化球も多くなってしまう」と言葉にも力がない。

 6月23日の広島戦(甲子園)では、初回にチェンジアップを右翼席へ運ばれると、5回には142キロの内角直球を右翼ポール際に叩き込まれた。「甲子園でも、それでホームランを打たれている」と、厳しく内角を突いてもはじき返され、お手上げ状態と言える。

 だが、嘆いてばかりもいられない。流れを変えるなら来季だ。丸は広島からFA宣言して巨人へ移籍。ただでさえ、強力な打線にさらに厚みが増す…と恐れおののく状況でも、岩貞には勝機が見えている。

 巨人に対しては今季も2勝(0敗)、防御率1・89。通算でも6勝3敗という好相性を誇る“Gキラー”だ。「ちょうどよくなるんじゃないですか? 平たくなるのかな」。得意とする巨人打線を封じていく中で通算被打率・306の“丸アレルギー”を払しょくしていく構え。気になる対策については「バッテリーと2対1で(丸を)迎えられたらいいと思う」とコンビを組む捕手とも話し合いを重ねて攻略法を探し出す。

 激化するローテ争いを勝ち抜くことは大前提。「シーズン中の調整法、練習法で試したいことがあるので、引き出しを増やせれば」と前を向く。今季後半に失速した反省を踏まえ、状態を落とすことなく1軍でシーズンを完走することが大目標。年間通して「Gの丸」を抑え込み、白星も積み上げていく。(遠藤 礼)

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2018年12月23日のニュース