清宮 2戦連続3安打 1割台から昇格後は打率4割台

[ 2018年8月27日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム4―2楽天 ( 2018年8月26日    札幌D )

4回無死、二塁打を放つ清宮(撮影・高橋茂夫)
Photo By スポニチ

 振れば振るほど安打が出る。日本ハムのドラフト1位・清宮が、2試合連続の3安打の固め打ちだ。ドラフト制後の高卒新人では、88年の中日・立浪以来2人目の快挙に「打てたことは素直にうれしい。(記録は)意識はしていないけど、次の試合でもたくさん打てればいい」。8月初のカード勝ち越しを決め表情も明るかった。

 2、4回にいずれも二塁打を放って迎えた8回。ゆっくり右足を上げ、内角低め直球を詰まりながらも軸回転で押し込んだ。内外野の境界線を示すグラスラインから約5メートルも後ろに守っていた二塁・村林のジャンプも及ばない。シフトを破り、3本目の安打となる打球が右前で弾んだ。

 1軍初昇格した5月との差はボール球を振らなくなったことだ。特に低めの見極め。この日4打席、3投手の計12球で、低めに7球来たが、空振りは1度だけだった。緒方野手総合コーチは「前は足を上げてからすぐ打ちにいって間がなかった。今は始動が早くなり球を見る時間が長くなった」と分析する。

 城石打撃コーチから「引っ張り一辺倒だといろんな変化球があるプロでは厳しい」という助言を受け、2軍調整中は逆方向への意識を持って取り組んできた。球を見極める時間とともに手元まで引きつけてさばく。21日の昇格後の6試合は打率・455。1割台だった打率も・242まで上昇した。

 チームも2連勝で首位・西武に6ゲーム差とした。残り30試合。「負けられない試合が続いている」と清宮はチームを再浮上させるべく、まだまだ安打を積み重ねる。

続きを表示

この記事のフォト

2018年8月27日のニュース