期待に応えたい…骨折の激痛に耐えて結果出し続けた伊藤隼

[ 2018年8月27日 09:20 ]

セ・リーグ   阪神9―8巨人 ( 2018年8月26日    東京D )

<巨・神>笑顔で金本監督(左)に労われる伊藤隼(撮影・三島 英忠)
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 【記者フリートーク】殊勲打の伊藤隼は、知られざる“苦痛”を乗り越えてきた。さかのぼること5カ月前の3月14日、ヤクルトとのオープン戦。一、二塁間へのゴロを打って一塁にヘッドスライディングした際、肋骨が折れていた…。

 「ヒビ程度だったけど…。あ、やばいかな、と思ったね」

 チームに報告。不幸中の幸いか、軽度だったため“バットを振る事に限れば”支障はなかった。「代打」という立場もあり、1軍同行しながら完治を目指すことに決まった。

 「3月末から開幕当初はとくに辛かった。ぐっすり寝ることも難しかった…」

 それでも打席に立った。チャンスを逃すわけにはいかない。なにより、「たった一振り」のためにベンチに置いてくれた期待に応えないと、男じゃない。「守ることも、走ることも満足にできないのに。結果で返すしかない」。6月頃には完治し、いまでは攻撃に欠かせない存在だ。“苦痛”を乗り越え、強くなった伊藤隼は、簡単には打ち取られない。(阪神担当 巻木 周平)

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2018年8月27日のニュース