大谷 左腕相手にクリアすべき壁 報復死球の右腕には空振り三振

[ 2018年8月27日 09:44 ]

ア・リーグ   エンゼルス1―3アストロズ ( 2018年8月26日    アナハイム )

<エンゼルス・アストロズ>9回2死一塁、空振り三振に倒れる代打・大谷(撮影・会津 智海)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(24)は26日(日本時間27日)、アストロズ戦のスタメンを外れ、9回に代打出場して空振り三振に倒れた。左投手の先発時、今季の大谷の野手としてのスタメン出場は、わずか9試合にとどまっている。

 日本では苦にしていなかったが、メジャーでは投手の左右により明暗が分かれている。右腕に打率・311(167打数52安打)で14本塁打に対し、左腕に・167(60打数10安打)で0本塁打。マイク・ソーシア監督は試合前に「マイナーや他のリーグからメジャーに来る選手は左投手への適応が必要。ショウヘイはまだ左相手には60打数程度だが、右と比べると昼と夜ほどの違いがある。打席を重ねて慣れてくれば解決する」と説明した。

 1―3の9回2死一塁で大谷がコールされると、エンゼルスタジアムは最高潮の盛り上がり。一発同点の好機に加え、マウンドに前日「報復死球」を投じた右腕オズナがいたためだ。しかし、大谷は96マイル(約154キロ)の内角直球で追い込まれ、最後は内角低めのスライダーにバットが空を切った。今年4月、23歳62日の史上最年少で100セーブに到達した実力者を攻略できなかった。

 他選手の起用とのバランスだけでなく、二刀流の大谷は投手調整との兼ね合いもあるだけに、そもそも常時出場することが困難。その中で経験と結果を積み重ねることが求められており、クリアすることが一層のステップアップとなる。(大林 幹雄)

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