ヤクルト バレンティン通算250号 セ・リーグ最速「誇りに思う」

[ 2018年8月27日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト7―3DeNA ( 2018年8月26日    神宮 )

3回無死三塁バレンティンは通算250号を放ちファンの声援に応える(撮影・森沢裕)
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 節目の一発も力強い放物線を描いた。ヤクルト・バレンティンは打った瞬間、両手を突き上げた。通算250号を本拠地の夜空に架けた。

 「凄くうれしい。神宮で250号を打てて、チームが勝てた。興奮している」

 2―2の3回無死三塁から今永の直球をバックスクリーンへ運ぶリーグトップの33号決勝2ラン。来日8年目。869試合目での達成は、歴代3位、セ・リーグでは最速となり「誇りに思う」と頬を緩めた。

 欠かさない積み重ねがある。本塁打を放った後には「残像を残しておきたいし、いいスイングだったことを確認したい」と自身の映像をチェックする。34歳を迎えても「日本人は30歳を過ぎると体に不安が出るというが、自分は年を取るにつれて体が強いと感じる」と笑い飛ばす。繊細さと豪快さを併せ持つ助っ人が強力打線をけん引している。

 5回は空振り三振を喫した際、スイングしたバットが捕手に当たり、ボールデッドとして一塁走者・山田哲が決めたかに見えた30盗塁目が取り消される珍事もあった。それでもチームは2連勝で2位浮上。「一生懸命プレーして広島に追いつけるようにしたい」。愛される助っ人は、チームのためのアーチを描き続ける。

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2018年8月27日のニュース