金本監督 選手の底力を「信じる」 打のDeNA相手に投手陣がカギ

[ 2017年10月14日 05:30 ]

セ・リーグCSファーストS第1戦   阪神―DeNA ( 2017年10月14日    甲子園 )

厳しい表情で練習を見つめる金本監督(左端)
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 決戦を前に阪神・金本監督は静かに闘志を燃やした。監督就任2年目にしてポストシーズン初采配。全体練習では通常通り打撃を中心に見守り、逆転の日本一をかけたCS開幕までの調整に一定の手応えを感じ取った。

 「選手たちの顔つき、動きを見てまして、ちゃんとモチベーションを上げて、練習してくれているなという印象ですね」

 対戦相手となるDeNAとは今季14勝10敗1分けだった。対戦成績だけで判断すれば決して苦手な相手ではない。ただ、いずれもリーグ2位の597得点、134本塁打という強力打線を持つだけに、リーグ1位の防御率3・29を誇る投手陣が勝敗の鍵を握る。

 「向こうは打線のいいチームなんで、どれだけ抑えられるかということだと思います。投手戦覚悟のつもりでやります。恐らく選手たちが打ってくれると信じています」

 指揮官は何度も「信じる」という言葉を用いて、熱い思いを込めた。第1戦の先発はメッセンジャーを起用。4番はチーム最年長の福留を据えることを決断した。一方、相手の先発は当初予想された今永に代わって井納が濃厚。「(打順は)そんなに右(投手で)も左も変わらないでしょう」。選手には勝利への執念だけを求めた。

 「当然、勝つ気で。何か何でも勝つんだという気持ちを持ってやってほしい。僕は選手が、そういう気持ちを持ってやってくれるものだと信じています」

 命運を握る初戦は必勝あるのみ。日本一に挑む金本阪神の、今年最後となる挑戦が始まる。(山本 浩之)

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2017年10月14日のニュース