ソフト松田“打ち直し”200号 ファウル後達成「僕らしい」

[ 2017年6月28日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6―0日本ハム ( 2017年6月27日    ヤフオクD )

4回無死一、二塁、公式戦通算200号となる3ランを放った松田はボードを掲げ声援に応える
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 メモリアルアーチは打ち直しだった。4回無死一、二塁。ソフトバンク・松田はフルカウントから高梨のフォークを捉え、左翼ポール際に大飛球を放った。ファウルの判定。リプレー検証されたが、判定は覆らない。一度ベンチに戻っていた松田だが、「熱」は全く冷めていなかった。

 「いったかなと思った残念な打球の後だったし、がっつり食らいついた」。続く7球目は再びフォーク。中堅左のホームランテラス席に運び、文句なしだ。実に13試合、51打席ぶりの12号3ラン。通算200号を達成し「やっと出ました!なかなか出なかったのでうれしい。ファウルの後打ったのも僕らしくてよかった」と喜んだ。

 節目を前に足踏みしたが、打開策を見つけた。休養日だった前日。一日中、テレビの前で過去の映像を見た。「強くボールを振ろうとすると、体がかぶさったスイングになる」。スイングを修正し、バットを振り上げる意識に戻した。外角低めのフォークを豪快にすくい上げ、長い長いトンネルを脱出した。

 頸椎(けいつい)捻挫の内川が4番、右太腿裏肉離れのデスパイネが5番でそろって戦列に復帰。2日以来のベストメンバーを組んで貯金を今季最多の19に伸ばし、首位・楽天に1ゲーム差に迫った。「(2人が)いる、いないでは(打線の)厚みが違う」と松田。役者がそろった中で、自身が試合を決定づけた。「まだまだ通過点。次は250本を目指します!」。普段より、さらに声を張った「熱男」の叫びは完全復活へののろしだった。 (福浦 健太郎)

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2017年6月28日のニュース