新井さん代打逆転V打!通算3501塁打で“神様超え”

[ 2017年6月28日 05:50 ]

セ・リーグ   広島4―3DeNA ( 2017年6月27日    横浜 )

6回2死二、三塁、代打・新井は適時二塁打
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 千両役者がたった一振りで試合をひっくり返した。2―3の7回2死二、三塁。代打で登場した広島・新井は1ボールからの直球を完璧に捉え、左中間へ運んだ。

 「みんながつくってくれたチャンスなので、何とかしたかった。本当にうれしかった」

 先発の浜口から7四球をもらいながら、決定打が出なかった。嫌な空気が漂う中、虎視眈々(たんたん)とパットンの姿を目に焼き付けた。「彼は真っすぐがいい投手。頭にあった」。この日最初のスイングで148キロを仕留めた。

 40歳はチームの一体感の象徴だ。二塁上で何度も手を叩く目線の先に、丸が、鈴木が、両手を突き上げていた。「みんなが喜んでいる姿を塁上で見られてうれしかった」。鈴木が4番に座り、昨季のリーグ最優秀選手の出番は減っている。それでも、試合の準備の努力を怠ることはない。「精神年齢は若い。若い選手と一緒にやるのも好き」と話す背中を全員が見ている。

 この殊勲打で通算塁打を3501とし、プロ野球28人目となる通算3500塁打を達成した。「打撃の神様」といわれた川上哲治の3500塁打を超え「あんまりピンとこないけど、いい安打で達成できて良かった」と笑った。

 両リーグ最多の今季24度目の逆転勝ちで、リーグ戦再開後は無傷の3連勝。貯金も今季最多の19に伸び、2位阪神との差を今季最大の6に広げた。「みんな勝ちたいという気持ちで一つになっている」と話す新井の存在がチームをより強固にしている。

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2017年6月28日のニュース