中日・鈴木、故郷で涙のお立ち台「成長した姿を見せられた」

[ 2017年6月28日 05:30 ]

セ・リーグ   中日3―1阪神 ( 2017年6月27日    浜松 )

地元・浜松で、7回途中まで1失点で4勝目を挙げた鈴木は感無量の表情
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 涙をこらえ切れなかった。故郷・浜松でのお立ち台。大歓声を浴びながら、地元への思いを問われた中日・鈴木は言葉に詰まり、声を絞り出した。

 「今年は結果を残そうとやってきた。こうして浜松で投げさせてもらい、少しでも成長した姿を見せられた」

 浜松球場は「小学校からここで試合をやった」と勝手知ったる舞台。スタンドでは母・一重さんが見守った。母校の聖隷クリストファーも浜松市にある。同校の佐野大輔野球部長も姿を見せた。

 新人だった14年の6月17日、浜松での西武戦でデビュー。顔見せ的な中継ぎ登板で1回1失点だった。今度は自らの力で先発枠をつかみ、6回1/3を3安打1失点で4勝目。「スタメン紹介から大歓声をもらえて、勝てて良かった」と話した。

 13年ドラフト1位で入団も、ケガが重なり昨季まで未勝利。今春キャンプ初日。それまでのノーワインドアップからセットポジションに変えて投げた。「セットからの方が立ちやすかった」。フォームが安定し、切れのある直球を取り戻した。この日も走者がいない場面でもセットポジションで投げ、適時打を許さなかった。

 「来年も成長した自分を見せられるよう頑張っていきたい」。凱旋勝利をさらなる飛躍の足掛かりにする。 (徳原 麗奈)

 ◆鈴木 翔太(すずき・しょうた)1995年(平7)6月16日、静岡県浜松市生まれの22歳。小1から野球を始め、中学では浜松シニアに所属。聖隷クリストファーでは2年夏が静岡大会4強、3年夏が8強で甲子園出場はなし。13年ドラフト1位で中日入り。1メートル83、74キロ。右投げ右打ち。

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