【石井一久 視点】巨人浮上のカギ 「1番・長野」機能で打線に厚み

[ 2017年6月28日 07:55 ]

セ・リーグ   巨人4―3ヤクルト ( 2017年6月27日    荘銀日新スタ )

7回2死、長野が右翼に勝ち越しソロを放つ
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 長野に当たりが出てきたのは大きい。打撃内容も非常に濃く、3回は緩い変化球に力が緩むことなく引っ張っての左前打。7回の決勝本塁打も外角の速球を叩くように右方向に運ぶ、長野本来の打球だった。

 「1番・長野」が機能すると、巨人の得点力は上がる。ポイントゲッターである3番・坂本勇、4番・マギーを生かせる打順であり、陽岱鋼(ヨウダイカン)を5、6番に置くことで打線の厚みも出る。下位打線が整ってきて、チャンスをつくれるようになると、走者を還す打撃をすることもできる。その意味では、長野個人の成績が上がるだけでなく、他の選手にも相乗効果を生み出す選手だと思う。

 今季は1番をなかなか固定できず、坂本勇を起用したこともあったが、今後、巨人が浮上するためには「1番・長野」がキーポイントになるのではないか。

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2017年6月28日のニュース