ダル因縁の地で1回2/3無失点 2年前右肘痛発症の悪夢一掃

[ 2017年2月28日 05:30 ]

オープン戦   レンジャーズ6―4ロイヤルズ ( 2017年2月26日    サプライズ )

ロイヤルズ戦に先発し、1回2/3を1安打無得点に抑えたレンジャーズのダルビッシュ
Photo By 共同

 悪夢を振り払った。レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)は26日(日本時間27日)、ロイヤルズとのオープン戦で実戦初登板し、1回2/3を1安打2奪三振、2四球で無失点。37球を投げ、球数の目安35〜40球に達したため2回2死で交代したが「真っすぐがいい感じ。ボールとコールされても、惜しいところに投げられていた」と納得の表情で振り返った。

 2年前の3月5日を「キャッチボールの途中で思い出して、かなり意識はした」という。同じサプライズスタジアム、同じ対ロ軍のオープン戦初登板で右上腕部の張りを訴え、予定の2回を投げられず1回12球で降板。右肘のじん帯再建手術に至った。「ちょっと怖いなというのはあった」。しかし、724日ぶりの因縁のマウンドで、渡米後の初実戦では最速タイの96マイル(約154キロ)をマーク。直球で2つの見逃し三振を奪った。

 打者が積極的に振ってこないオープン戦序盤。今キャンプで試しているフォークで一度も空振りを奪うことはできなかったが「自分としては凄く良い変化をしていた」と手応えを口にした。完全復活への道のりを、また一歩進んだ。 (奥田秀樹通信員)

続きを表示

2017年2月28日のニュース