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野球の神様の粋な演出…ソフトB九鬼、プロ初安打は父チームから

昨年11月、ソフトバンクと仮契約し、父・義典さんと握手をかわす九鬼隆平
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 27日に打ち上げられたソフトバンクの宮崎キャンプ。個人的に一番、印象深い出来事は13日に行われたB組の練習試合だった。ドラフト3位のルーキー・九鬼隆平のデビュー戦。6回に代打で登場すると見事、左前へはじき返し「プロ初打席初安打」をマークした。2打席目は併殺、同点で迎えた9回裏2死満塁のサヨナラ機は惜しくも遊直に倒れ、ヒーローになることはできなかった。

 なぜ、このゲームが気になったかと言えば対戦相手が社会人野球のパナソニックだったからだ。試合後、相手ベンチの九鬼義典コーチを探した。捕手として池田(徳島)で1986年のセンバツ優勝など春夏通算4度、甲子園に出場し、社会人野球の松下電器(現パナソニック)で活躍。息子のデビュー戦を対戦相手として見守っていた。

 「うちのピッチャーがサービスしてくれたんだと思いますよ」。謙遜の言葉だが、表情からは何とも言えない喜びがあふれた。高校は親元を離れ、熊本・秀岳館で寮生活。「正月に帰ってきた時、少しほっそりしたと思ったけど、ユニホーム着たら大きく見えました。体は大きくなっている」。右肩違和感を抱え、守備はまだ万全ではないが「今は無理をせず、万全に治療してほしい」。父にとっては元気な姿を見ることが初安打より、うれしかったのだろう。

 この日、あいさつは交わしたが、父子の会話は「頑張れよ」「はい」程度だった。ただ父子の左手にはめられているキャッチャーミットは同じ青だった。「おそろいなんです」と笑う九鬼。幼少期から父の応援に駆けつけていたパナソニックのチームカラーだ。同じ捕手としても尊敬する背中を追う18歳のデビュー戦。野球の神様は粋な演出を考えついたものだ。 (記者コラム・福浦 健太郎)

[ 2017年2月28日 10:40 ]

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