ジョンソン 仮想・虎相手に2回完全!万全の実戦初登板

[ 2017年2月28日 05:43 ]

練習試合   広島1―0韓国・ネクセン ( 2017年2月27日    コザしんきん )

<広・ネクセン>2回無失点の好投を見せたジョンソン
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 広島のクリス・ジョンソン投手(32)が沖縄2次キャンプ6日目の27日、今季の自身初実戦となる韓国・ネクセンとの練習試合(コザしんきん)に先発し、2回無安打無失点の完全投球を披露した。3月31日、阪神との開幕戦(マツダ)の先発が有力視される中、糸井ら左の強打者が並ぶ阪神打線を想定し左打者4人を完璧に封じた。

 今春実戦初登板でも、助っ人左腕には調整の狂いは寸分もない。打者6人に対し計27球。空振り三振を2つ含んだ空振りは6を数え、内野ゴロ4つ。打球が外野に飛ぶことは一度もなかった。ジョンソンの真骨頂とも言うべき投球だった。

 「全体的に非常に良かった。ストライクを多く投げ込めて早くカウントを整える、省エネ投球ができた。空振りが多く取れたのも良かった」

 仮想虎狩りだった。3月31日からの開幕カードで対戦する阪神は福留、糸井、高山ら左の強打者が上位打線に名を連ねることが確実。この日のネクセンも1番から6番まで4人の左打者を並べていた。特に1番の高宗郁(コジョンウク)は昨季の韓国プロ野球で打率・334を誇ったが、外角低めに制球された直球で力ない遊ゴロに仕留めた。2回1死からは同・295だった5番のダニー・ドーンも、カットボールで詰まらせ二ゴロに封じた。

 視察に訪れた阪神・飯田正男スコアラーも頭を悩ます。「順調に段階を踏んでいる印象。低めに変化球を集めて抑えていたしキレがあった。打つだけで点を取れる投手じゃないのでいろいろ考えないと…」と、昨季同様、難敵となることを確信した様子だった。

 緒方監督も「しっかりとした投球を見せてくれた。(開幕投手候補なのは)当然でしょ。そう(候補が)何人もいるわけない」と変わらぬ信頼を寄せ、評価した。

 この日の最速は140キロ。昨季のレギュラーシーズン中は常時140キロ台後半をマークしており、体の状態がさらに上昇することで、球威も増すはずだ。「今のところ、非常に順調に調整ができている。開幕までに徐々に球数を増やしていって、準備万全になるようやっていきたい」。2年連続の開幕投手に向け、総仕上げの3月へと向かう。(柳澤 元紀)

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2017年2月28日のニュース