巨人 2軍スタートのルーキーたち “沖縄行きチケット”を手にするには…

[ 2017年1月28日 10:00 ]

巨人新人合同自主トレでランニングする(左から)畠、谷岡、吉川尚
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 プロ野球の春季キャンプに1カ月間、張り付いて取材をするのは、西武担当をしていた11年以来6年ぶりになる。今年は巨人担当として1月31日に宮崎に移動し、沖縄での2次キャンプを経て3月1日に帰京予定。選手だけでなく、取材する側も長丁場となる。

 今季の巨人は球団の方針もあり、新人選手の1軍キャンプスタートは見送られた。FA移籍した森福、陽岱鋼、トレードで加入した吉川光、石川、柿沢。そして助っ人のカミネロ、マギー。新戦力がこれだけ加わるだけに、ルーキーを焦らせることなく、じっくりとプロの水に慣れさせる考えもあるのだろう。

 即戦力として獲得したドラフト3位の谷岡竜平投手(東芝)も2軍スタート。「東芝のときは、2月中旬から愛媛でキャンプでした。寒かったですけど練習の後に温泉に入れたので、そこは良かったですね」と社会人時代のキャンプを回想すると、続けた。「プロのキャンプは初めてなので緊張しますね。実戦で投げられるチャンスがあると思うのでしっかりやっていきたいです」。

 監督、コーチ、チームメートはもちろん、気候や練習環境もガラリと変わる。ファンからの視線を浴びる中で張り切り過ぎては、故障につながるケースもあるだろう。他球団を見渡せば、ソフトバンク・田中、ロッテ・佐々木、ヤクルト・寺島らがルーキーながら1軍キャンプに参加する。新人選手の動向はキャンプ中のネタになりやすいから、せめて1人だけでも…と思ってしまうが、こればかりは、しようがない。

 斎藤2軍監督は「2月11、12日には1軍の紅白戦がある。そこには2軍から何人か行くことになるだろうから、アピールできれば(2次キャンプの)沖縄へ行く可能性はあるんじゃないかな」と若手たちに期待を寄せる。もちろん、谷岡らルーキーにもチャンスはある。沖縄では「遅れてきたルーキー」をネタにできるか。せめて1人だけでも…。(記者コラム・川島 毅洋)

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2017年1月28日のニュース