阪神キャンベルは熱くて味のある男?愛称は「スープ」

[ 2017年1月28日 05:58 ]

阪神のユニホームを身にまとい笑顔でバットを振るキャンベル
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 阪神の新外国人、エリック・キャンベル内野手(29=前メッツ)は「スープ」を愛称とする味のある男だった!? 27日に西宮市内の球団事務所で入団会見。ネット上などでうわさされていたスコットランドの伝説的国王・ロバート一世の末裔(まつえい)説を否定した一方、米球界では同僚選手らから「スープ」と呼ばれて親しまれていたことが判明した。さっそく甲子園室内練習場で練習するなど意欲的。日本野球への適応にも自信を示した。

 球団関係者が「キャンベルはアメリカでスープと呼ばれていたそうだ」と明かした。愛称の由縁は名前そのものにあった。スープ缶などを中心に取り扱う「キャンベル・スープ・カンパニー」という大手の食品製造会社が米国にあり、日本をはじめ世界約120カ国で製品を販売。米国の家庭ではなじみ深い食品で、昨季まで在籍したメッツでも同僚選手らの間で「スープ」の愛称が定着していたという。

 来日翌日に臨んだ入団会見。ネット上でまことしやかにささやかれていたスコットランドの伝説的国王・ロバート一世の末裔(まつえい)に当たるという噂の真偽について問われたキャンベルは、さわやかな笑顔で「僕の知っている限りではノーだよ」と否定した。高貴な血縁は事実ではなかった代わりに日本国内でも流通する「キャンベル・スープ」で親しみやすさは増大!? 新天地で新しい仲間と交流を深める上でも、軽妙な愛称は一助になりそうだ。

 もちろん、一番アピールしたいのは野球の実力だ。

 「ホームランが出るかというのは、分からないけど、自分自身は広角にヒットを打てると思っていますし、しっかりとボールを芯でとらえるという部分がバッティングの特徴。ただ、バッティングだけじゃなく、守備も走塁に関しても誇り持ってプレーしたい」

 日本野球の予習にも抜かりはない。球団を通じて届いたセ・リーグ5球団の主戦投手の映像を来日前に見て事前情報として頭に入れた。「基本的には大きく変わることはない。やっぱりスピード差や緩急を付けて、しっかり両サイドに投げ分けてくる」。中でも最重要課題として強調したのは「外角球への対応」で、「自分の中のアプローチは変えずに、やっていければ。それはアメリカでも同じ。特に外角に逃げていくボール球を我慢していくことが大事だと思う」と思い描いた。

 「シーズン振り返った時に良い数字が出れば良いなと思うけど、自分としては勝利に貢献できるようなプレーを続けて行くことが大事。開幕して良いスタートを切れれば、流れに乗って良い形でシーズンを進められると思う。勝利に貢献できるようにプレーしたい」

 会見後には甲子園室内練習場へ移動して体を動かした。ジャパニーズドリームを胸に秘め、闘志はたぎるばかり―。新4番候補として猛虎にどう溶け込み、どんな味を出すのか。楽しみだ。(久林 幸平)

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2017年1月28日のニュース