センバツ“最後の切符”は地域性より実力重視で選出

[ 2017年1月28日 08:55 ]

第89回選抜高校野球大会出場校決定

 【選考過程】焦点の関東・東京と近畿の最後の切符はともに地域性を考慮せず、実力本位での選考となった。関東5番目評価の慶応と東京準優勝の日大三の比較は、投手力、攻撃力とも日大三が上と判断した。磯部史雄地区委員長は「神奈川は3年連続で選抜校なしとなるが、今回は地域性を加味しなかった」と話した。

 神宮枠で7校目を選出する近畿は、高田商が直接対戦で破った和歌山東をしのいだ。大阪1位校の上宮太子は「同一府県から3校以上は選出しない」との内規から補欠校でも和歌山東に次ぐ2位とした。4強を福岡、熊本勢で独占した九州も「地域性を考えても上位校を覆すには至らなかった」(松元泰地区委員長)。

 21世紀枠は過疎化のなか奮闘した中村が突出した評価で西日本から選出。部員10人の不来方には八田英二選考委員長(日本高野連会長)が「少人数で頑張る全国のチームへメッセージを込めた」と期待を示した。 (内田 雅也)

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2017年1月28日のニュース