岩手初センバツ2校出場 盛岡大付の平松 清宮&安田斬り宣言

[ 2017年1月28日 05:30 ]

第89回選抜高校野球大会出場校決定

センバツ出場を決めた盛岡大付の選手たち
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 盛岡大付が不来方とともに、岩手県勢初のセンバツ2校出場を果たした。

 グラウンドに盛岡大付ナインの笑顔の花が咲いた。同校史上初の全国16強入りを果たした13年センバツ以来となる春の舞台。最速144キロを誇る右腕・平松は「先輩たちが16強で終わっているので、もっと上を目指していきたい」と最高成績更新を宣言した。

 13年の春以降、14、16年の夏の甲子園にも出場したが、3大会連続で3回戦敗退。関口清治監督は、8強進出のキーマンに平松を指名した。「(全国的に)あまり知られていないけど、甲子園で注目されると思う」。昨秋の県大会までは昨夏甲子園の全3試合に救援登板した左腕・三浦が背番号1をつけたが、東北大会から平松がエース番号を奪取。チーム最多の36回1/3を投げ、防御率1・73の活躍で東北大会準優勝に貢献し、センバツでも1番を背負う予定だ。

 エースは早実・清宮、履正社・安田ら強打者斬りへ意欲を燃やす。「注目打者を抑えて注目されたい。甲子園では140キロ台後半のボールを投げたい。凄く楽しみです」。歴史を塗り替えるべく、剛速球を武器に強打者に真っ向勝負を挑む。

 攻撃のキーマンは昨秋4本塁打を放った通算36本塁打を誇る植田だ。昨夏甲子園にも「3番・中堅」で出場し、3試合で1本塁打を含む打率・385の活躍を見せた大砲は「昨年は甲子園でいい投手から打てたことが自信になった。積極的なフルスイングを見てほしい」と力強く話した。

 この冬、「勝つためには打たないとというのが共通認識」(比嘉主将)とチーム全体で打撃強化に取り組んできた。積雪でグラウンドが使えなくなってからの約1カ月半は、ひたすら直球だけを打ち込んだ。打撃投手が約13メートルの近距離から速い球を投げ、速球に振り負けないスイングを磨いてきた。「3月に爆発させたい」。植田の声が力強かった。 (東尾 洋樹)

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2017年1月28日のニュース