【球団トップに聞く】ロッテ・山室晋也社長 尽きないアイデアで球団に新風

[ 2017年1月16日 09:15 ]

球団トップに聞く!ロッテ・山室晋也球団社長(上)

ロッテの山室晋也球団社長
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 就任4年目を迎えたロッテの山室晋也球団社長(56)は元ラガーマンであり、元銀行マンという異色の経歴の持ち主だ。野球に関しては、自称「全くの素人」だが、チームは昨季31年ぶりの2年連続Aクラス入りを果たし、観客動員数も伸ばしている。強化面、営業面ともに好調な球団の陣頭指揮を執る山室社長のアイデアは尽きない。

 身長1メートル86の山室社長が長い脚で歩く姿は「元プロ野球選手」といった雰囲気を醸し出す。しかし、野球経験は「全くない」。高校時代にラグビーを始めた。「ラグビーって人数が必要でしょ?部員が10人いなかった。試合の時に陸上部とかを借りていた。電車内でルールブックを読ませて“前にボールを投げちゃいけないんだよ”と教えていた」と笑う。「野球部は1番人気で女の子も応援団も来ていた。ラグビー部はこんな感じなのに…。うらやましかった」と振り返る。それが現在は球団社長を務めていることに「不思議なもんだね」と話す。

 みずほ銀行から13年11月に顧問として球団に入り、14年に社長に就任した。「銀行って組織立っているけど球団は自由に個々人が能力を発揮している。悪く言うと好き勝手。野球好きな人たちが趣味の世界でやっている。ビジネスという観点でやってない印象だった」。そこで意識改革が始まった。

 部署間の連携を強化するために、社長室を出て、他の社員と同じ大部屋にデスクを構えた。「みんなで集まってやるようにした。他球団で300人いるところを、ビジネスの部署に50人もいない。これは強み。300人だとアイデアを書類に落として社内の了解を取る。(ロッテは)担当が発案して、その日のうちに決裁しちゃうことも珍しくない。方向が決まれば、あとはスピード。いろんなアイデアが出てくる」。昨季も「球団社長Tシャツ」や「ウグイス嬢Tシャツ」などの独創的なグッズが次々と発売された。

 ボールを横につなぎながら前進してトライを目指すラグビーのように、横のつながりを強化した。昨季のホーム戦の観客数は152万6932人。就任前の13年の126万439人から大幅に増えた。着任前は20億〜30億円が当たり前だった赤字も、昨年は5億円程度まで圧縮したとされている。 (渡辺 剛太)

 ?山室 晋也(やまむろ・しんや)1960年(昭35)1月25日、三重県生まれの56歳。桑名高から立大を経て、82年に第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入行。13年11月にロッテの球団顧問に就任し、14年1月から現職。高校、大学、社会人とラグビーに打ち込んだ。1メートル86、75キロ。

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