ヤクルト“偏った補強”は本気度の表れ「とにかく投手を獲ろう」

[ 2017年1月16日 09:30 ]

ヤクルト新人合同自主トレで、フィジカルトレをこなす(左から)ドラフト3位の梅野雄吾投手、中尾輝投手、同1位の寺島成輝投手、育成ドラフト1位の大村孟投手
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 ヤクルトは昨秋のドラフトで7選手(うち育成選手一人)を指名した。背番号18を背負う期待の1位・寺島(履正社)を筆頭に、そのうち5人が投手だった。外国人も新たに4選手を獲得。こちらも3人が投手である。

 ドラフトで指名した残り2選手は、ともに捕手だ。ヤクルトで内、外野手を指名しなかったのは08年以来だという。ここまで“偏った補強”は本気度の表れといえる。球団幹部も「昨シーズンを終え、来季に向けてとにかく投手を獲ろうという話になった」と明かす。

 昨季の反省がある。投手陣が崩壊。チーム防御率4・73はリーグ最下位だった。先発陣の勝ち頭は石川と小川の8勝止まり。真中監督も「うちは元気がない内容だった。」と振り返る。そしてオフ。現場とフロントが一体となり、的確に弱点の強化に特化した補強を敢行した。指揮官は「みんなにチャンスがある」とチーム内競争を促す。

 打撃陣の補強を“我慢できる”ヤクルトだからこそなせる業ともいえるだろう。2年連続トリプルスリーを達成した山田を筆頭に、川端や畠山、坂口、バレンティンと強打者揃い。けが人が続出した昨季でさえも、リーグ2位のチーム打率・256を保ったほどだ。

 昨オフの中心は巨人であった。史上初めてFA市場から3選手を獲得。育成に舵を切りたくても、常勝を義務づけられた巨人らしい大型補強に動くのは自然な流れ。阪神も目玉だった糸井の獲得に全力を注ぎ、成功した。両球団の特色がはっきりと出たオフだった。

 圧倒的な強さでリーグ優勝を飾った広島からは黒田が抜けた。先発陣の柱だった山口は巨人に移籍したが、打線の軸に不動の筒香が座るDeNAも力をつけている。森新監督の下、平田も大島も残留した中日。そして、徹底的に弱点を補うことに集中したヤクルト。

 2月には球春到来。オフの動きがどう戦績につながるか。今から楽しみだ。(記者コラム・川手 達矢)

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