ハム 入場料自由で7、9日紅白戦公開へ 大谷は打者で出場

[ 2016年10月4日 05:30 ]

テレビ番組の収録のため練習に参加した「アンタッチャブル」の山崎(右手前)と笑顔を見せる大谷
Photo By スポニチ

 1円で大谷が見られちゃう!?日本ハムは3日、本拠・札幌ドームで行う7、9日の紅白戦(ともに午後3時開始)を一般公開することを発表。入場料は異例の自由で、各ゲートに「入場料金入れ」が設置される。集まったお金は当日の警備・清掃費に充てられる。大谷翔平投手(22)はあす5日の紅白戦に先発予定で、7、9日は打者で出場し12日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルシリーズ第1戦先発に向かうことが濃厚だ。

 4年ぶり7度目のリーグ制覇を成し遂げ、CSファイナルステージ突破は至上命令。レギュラーシーズンを終え、3日ぶりに全体練習を再開させた栗山監督は言った。「これだけ間隔が空く難しさがある。どうすれば緊張感が生まれるかずっと考えた」

 12日の第1戦までどう実戦感覚を保つか。その答えが、7、9日に行う紅白戦の一般公開だった。

 06年には同じくポストシーズンに向けた紅白戦で札幌ドームを無料開放し、3万427人が来場。その後、チームは44年ぶりの日本一に輝いた。ファンの「目」はもちろんのこと、打席や登板する前に登場曲を流し、イニング間も実際の音響を使用するなど、本番と同じ雰囲気をつくることによって選手たちの緊張感を高める効果があった。

 今回は入場料を自由とし、料金は警備や清掃費に充てられる。来場者はそれぞれの「価値観」のもと、お金を支払うことになる。優勝決定試合で史上初の1―0完封を達成した大谷は、非公開で行うあす5日の紅白戦に先発することが決定。一般公開の7、9日は打者で出場する見込みで「しっかり調整できればいい。紅白戦だけど、試合と同じ感覚で実戦と同じようにできればいい」と話した。その後は中6日を空け、12日の第1戦に先発し、2戦目以降は打者で待機することが濃厚だ。

 この日はキャッチボールの後、フリー打撃で快音を連発。ソフトバンクとの最大11・5ゲーム差を逆転して優勝した激動のシーズンを終え、2日間のオフを過ごした。「ちょっとは体を動かしましたが、だいぶ楽になった。リーグ戦も短期決戦も同じ。ここから、もう一回引き締めるという意味では良かった」と元気な姿を見せた。

 栗山監督は一般公開する7、9日の紅白戦に向け「(札幌ドームに)来てください。お願いします」とPR。北の大地にもう一度、栄冠を。ファンとともに、06年以来10年ぶりの日本一を目指す。 (柳原 直之)

続きを表示

この記事のフォト

2016年10月4日のニュース