【CSキーマン】DeNA田中 阿部封じ任せろ 昨季からG戦自責0

[ 2016年10月4日 11:20 ]

<DeNA・東京ガス>6回から4番手・田中が登板、3人で抑える
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 セ、パ両リーグは、ともに8日からクライマックスシリーズ(CS)が始まる。リーグ優勝を逃した2、3位球団は「下克上」に向け、ファーストステージで激突。そのキーマンを取り上げる。まずはセの2位・巨人と3位・DeNA。筒香と阿部の「4番封じ」へ、中継ぎ左腕の巨人・山口とDeNA・田中が鍵を握る。

 DeNAのファーストS突破のキーマンは9年目のセットアッパー、左腕の田中だ。今季は勝ちパターンの一角として自己最多の61試合に登板。防御率2・45の好成績を残した。特筆すべきは対巨人戦での成績。今季8試合、昨季も5試合に登板していずれも防御率0・00の“巨人キラー”。今季14勝10敗の巨人戦勝ち越しは、田中の投球によるところが大きい。

 「僕が出る場面は勝負の境目。チームが勝てるような投球をしないといけない」。特に意識をするのが、4番の阿部だ。今季5度の対戦で単打1本に封じている。「どの球にも対応する技術のある方。後手に回るとやられる」。相手に配球を読まれないよう、勝負球を一つ早いカウントで投じることもあった。自らが主導権を握る「攻めの投球」が功を奏している。

 シーズン終盤、右のセットアッパー・須田が肉離れで離脱した。田中の役割はこれまで以上に重要になる。それでも、27歳は明るい表情で言う。「今はめっちゃ楽しみ。今さら150キロが投げられるわけではないので、いつも通りやりますよ」。初めて体験するCSの大舞台を心待ちにしている。 (中村 文香)

 ▼DeNA担当・中村文香 先発陣が苦しい8月には5連投して無失点など頼りになる左腕。9月に3戦連続で黒星を喫したが、投球フォームを再確認して復活した。

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2016年10月4日のニュース