ダル、今季最多110球 QS達成で首位固め貢献「結果には満足」

[ 2016年8月30日 14:38 ]

マリナーズ戦に先発したレンジャーズのダルビッシュ

ア・リーグ レンジャーズ6―3マリナーズ

(8月29日 アーリントン)
 レンジャーズ・ダルビッシュ有投手が、マリナーズ・岩隈久志投手に投げ勝った。29日(日本時間30日)の本拠地でのマリナーズ戦に先発し、7回途中まで3失点で自身3連勝となる5勝目(3敗)を挙げた。岩隈は3回5失点で降板し10敗目(14勝)を喫した。

 ダルビッシュは7回2死一、三塁としたところで交代を告げられた。今季最多の110球。降板時までは1失点投球で、残した2走者を救援投手が還されたため、計3失点がダルビッシュに記録された。それでも8試合連続のクオリティースタート(6回以上、3自責点以内)と先発投手の役割をしっかり果たし、打線の援護にも恵まれた。ゆったりした投球フォームから力強い速球でねじ伏せ、カーブも織り交ぜ緩急を生かした。「フォーシームの制球が不安定だったが、何とか粘れて試合もつくれた」と登板を振り返った。

 岩隈とはメジャーでは通算3度目の投げ合いとなり、過去は1勝1敗だった。初めはともにメジャー1年目だった12年9月14日にレ軍の本拠で投げ合い、ダルビッシュが7回1失点で勝利投手となり、岩隈は5回1/3を2失点で敗戦投手に。前回は13年4月12日にマ軍の本拠で対戦し、岩隈が6回2/3を1失点で勝利投手となり、ダルビッシュは6回3失点で敗れていた。

 大リーグでの日本投手の投げ合いは、24日のヤンキース・田中将大VS岩隈に続き通算14度目。初めての投げ合いは99年5月7日にヤンキースタジアムで実現し、ヤンキース・伊良部秀輝が、マリナーズ・マック鈴木に投げ勝った。岩隈は日本投手初の2登板連続で日本投手対決となり、連敗となってしまった。

 チームは3連勝となり、2年連続地区優勝へのマジックを「23」へと減らした。2位アストロズには8・5ゲーム差を堅持し、リーグ最高勝率・591と独走状態。首位固めに貢献した右腕は「単純に結果だけを見ている。クオリティースタートができて、試合も勝った。結果には満足しますが、真っすぐが多いとかは関係ないです」と話した。

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